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荘内日報ニュース


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2023年(令和5年) 10月21日(土)付紙面より

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JR職員とあつみ小児童共同制作 あつみ駅にモザイクアート 「温泉」「かぶ」「鮭」ホーム彩る 6年生描いた原画基に「きれいにできた」

 鶴岡市温海のJRあつみ温泉駅で19日、地元のあつみ小学校(里見研校長)6年生とJR職員が共同で制作したモザイクアートがお披露目された。「あつみ地域のいいところ」をテーマに、児童たちが特産の温海カブや温泉街の風景など3種類の原画を描き、シールでモザイクアートにした。

 モザイクアートの制作は2024年度の羽越本線開通100周年に向け、JR東日本新潟支社が地域との結び付きを強めるとともに、地域の話題創出を図ろうと同小に協力を呼び掛けた。

 6年生が描いた絵の中から「あつみ温泉」「温海かぶ」「鮭」の3作品を抜粋。この原画を基に先月21日、児童とJR職員が大小の丸いシールを使ってモザイクアートを完成させた。アートはプリント化され、同駅2、3番ホームの待合室外壁に飾られた。

 この日、引率の教員と共に児童たちが同駅を訪れお披露目式に出席した。アートが除幕されると児童たちが拍手。間近で観覧し、「ここのシールは俺が貼った」「どれもきれいにできた」と言葉を交わしていた。

 温泉街の原画を描いた石塚啓士郎君(12)は「建物や背景の緑など色を細かく分け、何回も塗り直した。大きくプリントされてうれしい。大勢の人から温海の良いところを知ってもらいたい」と話していた。

 
 

あつみ小6年生とJR職員が共同で制作したモザイクアートがお披露目された=JRあつみ温泉駅
あつみ小6年生とJR職員が共同で制作したモザイクアートがお披露目された=JRあつみ温泉駅


2023年(令和5年) 10月21日(土)付紙面より

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加茂の風力発電事業が白紙に

 鶴岡市加茂の山地で風力発電を計画していた東京の事業者が「野鳥などの生態系への影響が懸念される」として、事業の断念を市に伝えた。建設予定地に近接して「ラムサール条約」登録湿地の大山上池・下池があり、毎年飛来する鳥類の生態系を事業者が尊重した。

 計画には環境保全からの反対と、活性化のため導入すべしとする意見が分かれた。市は事業者に中止を申し入れていた。山地への風力発電導入では以前、羽黒地域の計画が撤回されている。また先頃、青森県八甲田山系でも、地元や自治体の反対で白紙になった。導入が進む洋上風力発電と異なり、山地への導入には難しい課題が多いということだろうか。

◇      ◇

 加茂地区では最大8基の風車建設が計画された。断念の理由に事業者は「1年間現地調査した結果、予定地上空で多くの鳥類の飛来が確認された」ことなどを挙げた。皆川治市長は「自然や歴史文化環境の保全と、再生可能エネルギー導入はともに重要。調和ある両立に取り組みたい」とコメントした。エネルギー事情を考えれば再エネ導入は避けられず、今後は立地禁止エリアを設定する「ゾーニング」を急がねばならないのではないか。

 この問題では生態系を守る団体が1万筆を超える反対署名を集め、加茂地区の住民は地域の活性化のため建設促進を求めた。市が事業者に中止申し入れをすると、地元はその撤回を市議会に請願、市議会もこれを採択している。反対の活動をした団体と建設促進を求めた住民。どちらも自然の恩恵を受けて、人の生活も成り立つという意識に立ってのことではないか。

 日本自然保護協会は先頃、再エネを進める上で、生物多様性に重要な地域は避けるべきだ、との見解を出している。2018年以降公表された環境影響評価(アセスメント)をした地点の多くに、水源確保や土砂災害防止のため伐採などが規制されている保安林が含まれているという。青森県八甲田山系への導入断念も、特に水源への影響が心配されたためだ。

◇      ◇

 政府は40年度までに原発30~45基相当の3000~4500万キロワットの再エネ導入を目指し、その主力は風力発電。異常気象は「地球が病んでいる」ことを意味し、その原因は人間の営みがもたらしたものだ。ならば、回復させるのも人間の力と言える。

 陸地でも洋上でも、風力発電建設は自然界に異質な構築物を造ることになる。しかし、再生エネの導入が避けられない以上、生態系を守る事は当然として、新しい景観として受け入れる寛容性も求められる。そのためには立地禁止エリアの設定を急ぐ必要がある。風力発電導入には賛否が伴うとしても、どこかで折り合いを付けながら前に進まなければ、人の将来はより厳しい環境に置かれることになるのではないか。

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2023年(令和5年) 10月21日(土)付紙面より

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庄内農業高 「減塩みそ汁」試食 食事バランス学ぶ

 鶴岡市の庄内農業高校で18日、「食生活改善講習会」が行われた。食料生産科の2年生21人が参加し、藤島地域食生活改善推進委員が作った「減塩みそ汁」を試食した。

 鶴岡市食生活改善推進協議会(佐藤やよ井会長)が掲げている「全世代に広げよう健康寿命延伸プロジェクト」の一つ。高校生に朝食をとる大切さや食事バランスの重要性を伝えようとこの日、推進委員のメンバー5人が同校を訪れた。

 平均的なみそ汁の塩分は0・8%というが、今回は0・6%。昆布でだしを取り、ショウガを入れて調整した。

 野菜は学校で採れたネギのほかハクサイ、大根、もやしと盛りだくさん。「減塩具だくさん」のみそ汁に生徒たちは「薄味感があまりしない」「めっちゃおいしい」と笑顔を見せた。

 佐藤会長は「高血圧が続くと動脈硬化や心筋梗塞、脳梗塞のリスクが高まります。塩分を取りすぎないよう今から気を付けましょう」と呼びかけた。

 今年12月には同校の3年生を対象に納豆汁など郷土料理を伝える講習会も行われる。

みそ汁を作る藤島食改推進委員
みそ汁を作る藤島食改推進委員

「減塩具だくさん」のみそ汁を試食する女子生徒
「減塩具だくさん」のみそ汁を試食する女子生徒


2023年(令和5年) 10月21日(土)付紙面より

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鶴岡東高、鶴岡工業高が抱負 管楽合奏全国大会に出場 「最高賞目標に」「いつも通りの演奏を」

 2023(第29回)日本管楽合奏コンテスト(公益財団法人日本音楽教育文化振興会主催、文部科学省など後援)に出場を決めた鶴岡東高吹奏楽部と鶴岡工業高吹奏楽部は19日、鶴岡市役所を訪れ、皆川治市長に全国大会出場を報告した。高校A部門(16―35人)に出場する鶴岡東は11月5日(日)、同S部門(3―15人)の鶴岡工業は同月13日(日)にそれぞれ東京都内のホールで行われる全国大会で演奏する。

 両校の吹奏楽部は、音源審査の予選(非公開)を突破して全国大会出場を決めた。この日は▽鶴岡東の齋藤哲校長、吹奏楽部の森木茂顧問、いずれも3年生で部長の鎌田珠寧(みねい)さん(18)=鶴岡三中卒、副部長の池田萌々さん(18)=鳥海八幡中卒、副部長の迫口友香さん(17)=酒田東部中卒▽鶴岡工業の平山豊校長、吹奏楽部の増子牧顧問、いずれも3年生で部長の西村大和さん(18)=立川中卒、副部長の太田陽日樹(ひびき)さん(18)=同―が報告に訪れた。皆川市長は「全国大会出場は素晴らしいこと。活躍を期待している。後に続く後輩たちに皆さんの経験を伝えてほしい」と激励。市文化基金協議会の佐藤勤会長から激励金が手渡された。

鶴岡東吹奏楽部は部員34人。同コンテストの全国大会出場は5年連続8回目で、19年の25回大会で上位校に与えられる最優秀賞と全国2位に当たる審査員特別賞を受賞している。今回の演奏曲はバッハの「チャッコーナ・アラルガータ」。鎌田部長は「最高賞の文部科学大臣賞を目標に、観客の方々の心に訴え、感動してもらえる演奏をしたい」と話した。

 鶴岡工業吹奏楽部は部員11人。同コンテスト全国大会には4年連続の出場。20年の26回大会では最優秀賞と審査員特別賞を受賞している。今大会では松下倫士作曲「月に寄せる哀歌」を演奏する。西村部長は「童話をモチーフにした曲で、その物語を想像してもらえるようにしたい。目標としているいつもの通りの演奏を心掛けたい」と話した。全国大会の高校A部門には35校、同S部門には16校が出場する

全国大会出場を報告した鶴岡東、鶴岡工業両校の校長や吹奏楽部顧問、部長、副部長ら=19日、鶴岡市役所
全国大会出場を報告した鶴岡東、鶴岡工業両校の校長や吹奏楽部顧問、部長、副部長ら=19日、鶴岡市役所



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