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荘内日報ニュース


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2023年(令和5年) 10月24日(火)付紙面より

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次代へ継ぐ「市民憲章運動」 鶴岡で全国大会 県内外から900人集う

 市民憲章運動推進第57回全国大会鶴岡大会が21日、鶴岡市の荘銀タクト鶴岡で開かれ、市民をはじめ県内外から約900人が参加し、住民によるまちづくりの基本となる市民憲章運動のさらなる推進と次代に引き継ぐことなどを誓い合った。

 鶴岡大会のテーマは「虹をかけよう、やさしい心で―ほんとうの豊かさを追求する みんなが暮らしやすい持続可能なまちをめざして」。鶴岡の歴史と精神文化を紹介する構成吟「藤沢周平のふるさと 出羽庄内 鶴岡の風」で幕開けし、子どもたちによる庄内論語の素読や空手の演武、詩吟などが披露された。全国市民憲章運動連絡協議会の村田久忠会長(鶴岡市民憲章推進協議会長)が「この大会が今後の市民憲章運動推進のさらなるきっかけとなることを祈念する」と主催者あいさつ。開催地市長で皆川治市長、来賓で加藤鮎子こども政策担当大臣(衆院山形3区、ビデオメッセージ)、吉村美栄子知事(代理で平山雅之副知事)があいさつした。

 引き続き旧庄内藩主酒井家第18代当主の酒井忠久さん、農家民宿レストラン「知憩軒」女将の長南光さん、鶴岡総合研究所顧問の東山昭子さんが「ここに生きる―ほんとうの豊かさを追い求めて」をテーマに鼎談(ていだん)。市民一人一人が志を持って心を寄せ合いまちづくりを進めることの大切さを語り合った。地元の庄内農業高農業クラブ、新海町ラジオ体操愛好会による活動発表もあり、「今後も市民憲章運動による実践活動を推進し、本当の豊かさを追求する、みんなが暮らしやすい持続可能なまちづくりを目指していく」との大会宣言を行った。

 全国で市民憲章の理念に基づいたまちづくり運動に取り組む団体で構成している全国市民憲章運動連絡協議会と、各自治体の市民憲章推進協議会が実行委員会形式で1966(昭和41)年から開催しており、鶴岡では初の全国大会。県外からは東北から九州まで全国協議会加盟各都市の約70人が参加し、交流を深めた。

「明るく住みよいまちづくりを目指し、憲章運動を推進する」など全国協議会の唱和文を参加者全員で唱和した
「明るく住みよいまちづくりを目指し、憲章運動を推進する」など全国協議会の唱和文を参加者全員で唱和した

大会では子どもたちも出演した構成吟が披露された
大会では子どもたちも出演した構成吟が披露された


2023年(令和5年) 10月24日(火)付紙面より

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「早い段階から直木賞意識」 文藝春秋川田さん 作家デビュー当時の藤沢周平語る

 鶴岡市出身の作家・藤沢周平(1927~97年)の直木賞受賞50年を記念する講演会が22日、同市の荘内神社参集殿で開かれた。小説誌「オール讀物」の新人賞を受賞し作家デビュー後、直木三十五賞(直木賞)受賞に至るまでの道のりについて、文藝春秋第二文藝部長の川田未穂さんが語った。

 講演会は、藤沢周平の直木賞受賞50年記念企画展を開催している鶴岡市立藤沢周平記念館が、同展関連イベントとして企画。地元をはじめ東北各県や関東圏などから足を運んだ100人余りの藤沢ファンが聴講した。

 講師の川田さんは東京生まれ。早稲田大人間科学部スポーツ科学科卒業後、文藝春秋に入社し、「週刊文春」「Number」「Title」など各誌で取材、編集現場を経て、2020年女性初の「オール讀物」編集長に就任した。

 川田さんは作家・菊池寛が親交の深かった直木三十五、芥川龍之介の2人をしのび直木賞、芥川龍之介賞(芥川賞)の2つを創設した経緯を踏まえ、藤沢周平の作家デビューについて「藤沢さんは1971(昭和46)年に『溟い海』で第38回オール讀物新人賞を受賞した。当時の同誌にはオール讀物新人賞が直木賞への最短コースとうたっていることから、藤沢さんは早い段階から直木賞を意識していたと思われる」と解説した。さらに「藤沢さんは第65回、66回、68回と3回も直木賞候補に挙がりながら受賞がかなわず、72年に『暗殺の年輪』でついに第69回直木賞を受賞した」と述べ、当時の記者会見の様子をスライドで披露した。

 また、「藤沢さんは女性の視点から見ても女性の描き方がとても素晴らしく、後進の多くの女性作家に影響を与えている。さらに後進の作家に対して業界で『藤沢周平の域を出ていない』と批評が出るなど、司馬遼太郎とともに歴史小説、時代小説の作家として大成するにはこの2人を越えなければならないとも言われている」と話した。

 最後に「作家デビューと大きな評価を得るまでオール讀物と直木賞に関わった2年間は、藤沢さんにとって濃密な時間だったのではないだろうか」とまとめた。

藤沢周平の作家デビューから直木賞受賞までの道のりについて語る川田さん
藤沢周平の作家デビューから直木賞受賞までの道のりについて語る川田さん


2023年(令和5年) 10月24日(火)付紙面より

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新潟・庄内の食と景観楽しむ列車 「海里」乗客おもてなし 「ブルーアンバサダー」や駅長らと一緒に記念撮影 旅の思い出を刻む

 新潟・庄内の食と景観を楽しむ列車「海里(KAIRI)」の乗客をもてなすイベントが21日、鶴岡駅構内で行われた。JR東日本新潟支社とANA庄内支店、鶴岡市や三川町の観光協会の関係者がタイアップして企画した。「海里」の乗客がANAブルーアンバサダーや鶴岡・酒田両駅長らと一緒に「レアな記念撮影」を楽しんだ。

 海里は「新潟の食」「庄内の食」「日本海の景観」を楽しむ列車として2019年に運行が始まった。JR新潟駅と酒田駅間を往復する4両編成で定員は86人。車窓が大きくデザインされた車内から日本海を眺めながら上質の料理が味わえる。

 おもてなしイベントにはブルーアンバサダー4人と鶴岡・酒田両駅長、おいしい庄内空港のゆるキャラ「まめうさ」、羽黒山山伏、三川町の「菜の花むすめ」が参加。この日の午後、JR鶴岡駅の1番ホームに約30分停車し、乗客に鶴岡産のフルーツや地酒を振る舞った。

 ブルーアンバサダーや駅長らとの記念撮影は「めったに撮れるものではない」と乗客の的に。一緒に輪の中に入って「ピースサイン」で旅の思い出を刻んだ。

 新発田から来たという女性客は「まさかこんな機会(おもてなし・記念撮影)に恵まれるとは思わなかった。とても楽しい列車の旅になった」と笑顔を見せていた。

おもてなしイベントに参加したアンバサダーら関係者。「海里」の前に並び記念撮影
おもてなしイベントに参加したアンバサダーら関係者。「海里」の前に並び記念撮影



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