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2023年(令和5年) 11月17日(金)付紙面より

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「雪つり」秋晴れに映え 鶴岡 釈迦堂庭園色づく

 小春日和となった16日、鶴岡市の風間家旧別邸「無量光苑 釈迦堂」(国登録有形文化財)では、赤や黄に色づいたトチノキやケヤキが澄み渡った秋の青空によく映えた。庭園のアカマツなどには「雪つり」が施され、間近に迫った冬の訪れを感じさせている。

 雪つりは、樹木の雪害を防ぐため縄で枝を保持するもの。釈迦堂では今月初め、造園業者がアカマツやヒバなど6本の樹木7カ所に雪つりを施した。樹木へ寄り添うように柱を立て、先端から各枝へ放射状に縄を張る、雪つりの代表的な技法が用いられている。

 今夏の猛暑で、釈迦堂や旧風間家住宅「丙申堂」(国指定重要文化財)では庭園の紅葉が遅れ、モミジなどがようやく色づいてきたという。釈迦堂、丙申堂とも12月1日から冬季休館に入るため、紅葉を観賞できるのは今月末まで。問い合わせは克念社=電0235(22)0015=へ。

アカマツなどに施された「雪つり」。枝を守るだけなく、見た目の美しさも備える
アカマツなどに施された「雪つり」。枝を守るだけなく、見た目の美しさも備える


2023年(令和5年) 11月17日(金)付紙面より

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女性映画カメラマン 第一人者・芦澤さん まちキネでトークショー

上映中の「スイート・マイホーム」と先行上映「春画先生」撮影時の工夫や監督とのやりとり披露

 女性映画カメラマンの第一人者として活躍する芦澤明子さんを迎えたトークショーが12日、鶴岡まちなかキネマで行われた。

 芦澤さんは1951年東京生まれ。『南極料理人』『わが母の記』や、鶴岡市でもロケが行われた『レジェンド&バタフライ』など数多くの作品に携わってきた。日本アカデミー賞、芸術選奨文部科学大臣賞など受賞、2018年には紫綬褒章を受章した。トークショーは、同館で上映中の『スイート・マイホーム』と、この日のために先行上映した『春画先生』の鑑賞後に行った。

 俳優の斎藤工さんが「齊藤工」名義で監督したホラー・サスペンス『スイート―』の回では、齊藤監督からオファーを受けた経緯を問われ、「工さんのお父さんが教育映画のプロデューサーで、経費を節約するために小学生だった工さんを起用したのが出会い。2007年に主演した映画で再会し、感慨深かった。監督としては長編が初めてなので、LINEで相談を受けたりした。観念的な監督のイメージを具体的なものにして提示したり、画像で雰囲気をつくることに腐心した」と話し、ストーリーの進展とともに俳優の顔色をメークや照明を変えて撮影した工夫なども語った。

 また、タラをまるごと1匹料理するシーンでは「台本には魚料理としか書いておらず、ロケ地の仙台のスタッフが用意したが、私も俳優もびっくりした。東北では当たり前のこと?」と逆に質問したり、終盤で登場する部屋のセットを、齊藤監督が魚の内臓の輪切りのようにしてほしいと指示したことに「監督は精神的に変態ですね」と話すなどして笑わせた。

 さらに、機材やフィルムについて語るのは「2時間ぐらい必要」としながら、「まちキネの映写機は特上のクリスティー社製。32ミリ映写機もあるが、東京でも置いているのは2館ほど。いい映画環境にあることを誇ってほしい」と絶賛していた。

女性映画カメラマンの第一人者、芦澤さんがトーク
女性映画カメラマンの第一人者、芦澤さんがトーク


2023年(令和5年) 11月17日(金)付紙面より

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身欠きふぐ調理技術高山さん 丸ふぐ調理技術村上さんが最優秀 魚匠ダイニング沖海月の2人が“ダブル受賞” レベルの高さ示す

 ふぐ刺しの美しさや正確さを競う「第1回身欠きふぐ調理技術大会」(一般社団法人新日本調理師会主催)に出場した鶴岡市立加茂水族館・魚匠ダイニング沖海月の高山未緒さん(23)=鶴岡市高坂=が最優秀賞に輝いた。今年4月には同じ沖海月の村上翔也さん(27)=鶴岡市砂田町=がフグ免許を持つ料理人を対象にした「丸ふぐ調理技術大会」で最優秀賞に。今回の高山さんと「ダブル受賞」となり沖海月のフグ調理に懸ける技術の高さを示した。

 身欠きふぐ調理技術大会は先月18日、横浜市を会場に行われた。ふぐ刺しの薄さや正確さ、包丁さばきといった技術面に盛り付けの美しさを競い合った。制限時間は45分。同時に調理器具の取り扱いや流し場の衛生面も審査された。

 今回、初出場で頂点に立った高山さんは「練習より時間はかかったが、全体の仕上がりとしてはまずまず。自分としてはまだまだ課題はたくさんある。最優秀賞に満足することなく、さらにレベルを上げてお客さんにフグ料理の魅力とおいしさを伝えたい」と語った。

 大会に向けて指導してきた沖海月の須田剛史料理長(47)は「高山さんはフグ料理に限らず、一歩一歩着実に腕を上げている。村上君と共に、若い人たちが結果を出してくれてうれしい限り。私自身としても料理人の一人として切磋琢磨(せっさたくま)していきたい」と話した。

最優秀賞の表彰状を持つ高山さん(右)と、丸フグの技術大会で頂点に立った村上さん。自ら手掛けた繊細で美しいふぐ刺しを披露
最優秀賞の表彰状を持つ高山さん(右)と、丸フグの技術大会で頂点に立った村上さん。自ら手掛けた繊細で美しいふぐ刺しを披露



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