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荘内日報ニュース


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2023年(令和5年) 11月29日(水)付紙面より

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鶴岡型小中一貫教育25年度スタート目指す 鶴岡市総合教育会議 新図書館整備へ検討委組織

 本年度の第2回鶴岡市総合教育会議が27日、鶴岡市役所で開かれた。藤島地域をモデルとした小中学校一体型の「義務教育学校」について、市教育委員会が基本計画の策定や一貫教育スタートまでの大まかなスケジュールなど素案を示した。

 老朽化が進む市立藤島中学校の改築に合わせ、藤島地域では住民全体での検討機関「藤島地域教育振興会議」を立ち上げ、小中一貫教育の在り方を検討してきた。10月中旬に同会議の最終報告書が提出され、藤島中の早期改築と小中一体型の義務教育学校(9年制)整備などが提言された。

 この日の市総合教育会議ではこの提言を受け、市教委が素案として「一貫校のイメージ」などを示した。同市初となる小中一貫校の教育が目指すものとして▽9年間で目指す子ども像の実現に向け、教育目標や取り組みを小中学校が共有▽子ども像に基づいた教育課程の編成、学年区分の設置▽児童生徒の交流、教職員の協働を進め人間性や社会性を伸ばす▽地域ぐるみで子どもの育成―を「大切にする『4つのつながり』」に挙げた。

 今後、小中一貫校のイメージを地域に説明するとともに意見を集約し、一貫校の設置に係る協議機関を設置。藤島中改築に向けた予算措置を検討し、本年度中に基本計画を策定。小中一貫教育は2025年度スタートを目指す。

 このほか会議では、1985(昭和60)年3月に建てられた市立図書館(家中新町)の老朽化への対応として、新図書館の整備に向け24年度に検討委員会を組織する方針を示した。
 事務局素案によると、新図書館は「天性重視、個性伸長、自学自習」など藩校致道館の理念を取り入れる方針。建設候補地は基本計画策定の中で市街地を検討し、他施設の集約・統合といった「複合型施設」についても併せて検討するという。


2023年(令和5年) 11月29日(水)付紙面より

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六十里越街道の魅力 情報発信語り合う

 「六十里越街道魅力発信フォーラム~歴史ある街道をどのようにして発信していくか考える~」が25、26の両日、鶴岡市の朝日地域で行われた。庄内と内陸を結ぶ古道・六十里越街道について、講演やパネルディスカッションを通して地域住民や行政、観光、経済団体などの関係者が新しい時代での情報発信の在り方や、観光資源の保護などについて考えた。

 フォーラムは出羽の古道六十里越街道会議(小関祐二会長)が主催し、歴史ある街道を次代に引き継ぐため毎年開催している。近年はコロナ禍のため中断しており、今回は4年ぶりの開催となった。

 初日のコミュニティフォーラムには、同会議を構成する鶴岡市と西川町の行政や観光協会、商工会などの関係者や一般参加者合わせて約40人が参加した。

 基調講演は、東北各地の街道をつなぎ地域の活動をコーディネートする「とうほく街道会議」会長で宮城学院女子大教授の宮原育子さんが講師となり、「人と自然と時が織りなす街道の個性~六十里越街道の魅力~」と題して講演した。宮原さんは、毎年東北の各地域で開催している交流会などとうほく街道会議の取り組みを紹介するとともに、「六十里越街道の地理的な強みは、日本海と太平洋を結ぶ最短の横軸上に位置し、高速道路や新幹線、空港など広域な交通手段が充実していること。ブナの森や動植物、古くから伝わる信仰と精神文化、地域の人々の生活文化、山の暮らしなど多くの観光資源を街道がつなぎ、地域の魅力を生み出している」と話した。

 また、「国内外の観光客を地域に呼び込み、地域経済を活性化させるのは大切なことだが、一方的な観光開発は地域の価値や魅力を損ねる危険がある。街道を訪れる人から地域の価値と魅力を理解してもらう活動として、レスポンシブルツーリズム(責任ある観光)を心掛けてほしい」と述べた。

 続いてパネルディスカッションが行われ、羽州街道交流会代表幹事の鐙啓記さんを進行役、宮原さんをアドバイザーに、自然写真家の斎藤政広さん、毎日新聞鶴岡通信部記者の長南里香さん、朝日地域出身のユーチューバーのアフロりゅうじさんの3人がパネラーとなった。

 「街道の情報発信の方法」や「街道の将来の姿」などをテーマに、パネラーたちは「動画や写真での発信も重要だが、結局はどんな魅力があるのか理解している人から語ってもらわないと伝わらない」などと意見を交わしていた。

 2日目の26日は十王峠や大滝山(松根地区)を巡るトレッキングやインスタグラム講習会が開かれた。

パネラーたちが街道の魅力を伝える情報発信の在り方などについて意見交換した
パネラーたちが街道の魅力を伝える情報発信の在り方などについて意見交換した


2023年(令和5年) 11月29日(水)付紙面より

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障害に理解深める まちキネ上映主演俳優と鶴中央高生コラボ 「ダンスパフォーマンス」とトークショーで気持ち一つに

 鶴岡市の鶴岡まちなかキネマで上映された作品の主演俳優が地元高校生らと交流するコラボイベントが23日、市社会福祉協議会本部とまちキネを会場に行われた。

 まちキネや隣接する山王商店街などをフィールドに、多彩な講座やワークショップを実施し、市民の学びや交流の場に活用する「山王キネまち大学」のうち、社会福祉協議会が担当する「映画と福祉のコラボ事業」の一つ。本年度予定した4つのイベントの最終回。18日から24日まで上映された映画『僕が君の耳になる』に主演した俳優でダンサーの梶本瑞希さんを招き、鶴岡中央高校の有志が一緒にダンスを楽しんだり、トークショーのスタッフなどを担当した。

 映画は、ボーカル&手話パフォーマンスグループ「HANDSIGN」が2017年にリリースした同名楽曲が原案のラブストーリーで、耳が不自由な女性と健聴男性の実話をもとにしている。主演の梶本さんは大阪府出身。先天性の重度難聴だが、3歳から始めたダンスで、21年8月に開催された東京五輪パラリンピックの開会式でもパフォーマンスを披露するなど活躍している。

 イベントには中央高の社会福祉系列で手話を習っていたり、ダンスが好きな生徒ら8人が参加。梶本さんと一緒に踊ったり、映画上映やトークショーの際のアナウンスや案内スタッフとして運営に一役買った。

 ダンス交流では、梶本さんが所属するダンス集団「DIVERz」のメンバーで、鶴岡市を中心に Kickin, Dance Famを主宰する菊地将晃さんの指導で、梶本さんと共にストレッチをしたりステップを踏んだりして体をほぐした後、振り付けを一つ一つ確認しながらマスターしていた。2年の秋葉詩瑛さんは「梶本さんと一緒に踊れて楽しかった。もっとダンスがうまくなりたいと思った」と、障害のあるなしにかかわらず気持ちが一つになれるダンスで障害者への理解を深めていた。

梶本さん(中央)と参加者がステップを踏みながらフロアを一周
梶本さん(中央)と参加者がステップを踏みながらフロアを一周


2023年(令和5年) 11月29日(水)付紙面より

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“うたごえ喫茶”楽しいひととき 出羽庄内国際村 鶴南高音楽部登場し会場沸く

 戦後間もない頃、全国各地で流行した「歌声喫茶」を思い出させる「うたごえ喫茶&チャリティーバザー」が25日、鶴岡市の出羽庄内国際村で開かれた。来場者が「恋の季節」や「翼をください」など懐メロを一緒に歌うなど、楽しいひとときを過ごした。

 国際ソロプチミスト鶴岡(SI鶴岡、春山ゆう会長)主催。SI鶴岡はチャリティー活動の一環として、出羽庄内国際村を会場にこれまで茶会などを開催してきた。コロナ禍で活動が休止となり、同会場でイベントを開催するのは4年ぶり。

 今回は新たな試みとして「SI鶴岡の活動をより身近に感じてもらおう」とうたごえ喫茶を企画した。来場者はチケットと交換でお茶とお菓子を受け取り、各席で懐メロを楽しむ方式。歌と演奏は春山会長をはじめ会員が担当し、「みかんの花咲く丘」「川の流れのように」など10曲余りを会場に響かせた。

 来場者は目をつむって懐かしい歌に耳を傾けたり、一緒に思い出の曲を歌ったりと思い思いに楽しんでいた。市内の70代女性は「覚えている曲もたくさんあり、みんなで歌えるところが楽しい」と笑顔を見せていた。

 また、サプライズゲストで鶴岡南高音楽部がステージに登場し、クラブソング「われら歌うとき」や歌謡曲など3曲を披露。部員18人による合唱に大きな拍手が送られた。

 一方、バザーは庄内柿やリンゴなど季節の果物をはじめ、菓子類や飲料、衣類など会員が仕入れたり、持ち寄ったりした数多くの品物が安価で販売され、午前中から買い物をする人たちでにぎわった。

鶴岡南高音楽部がサプライズゲストで登場し、歌声を響かせた
鶴岡南高音楽部がサプライズゲストで登場し、歌声を響かせた

バザーでは季節の果物や雑貨、衣類など多くの品物が安価で販売された
バザーでは季節の果物や雑貨、衣類など多くの品物が安価で販売された



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