2023年(令和5年) 12月3日(日)付紙面より
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県教育委員会は1日、中高一貫校の県立中学校について、2024年度入試の志願者数と志願倍率を発表した。24年度に開校する鶴岡市の致道館中学校は定員99人に対して219人が志願し、志願倍率は2・21倍となった。
このほか、東根市の東桜学館は定員99人に対し167人が志願し、志願倍率は1・69倍だった。試験は両校とも1月6日(土)に行われ、同12日に入学許可予定者数が発表される。
2023年(令和5年) 12月3日(日)付紙面より
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鶴岡中央ライオンズクラブ(LC、草島孝志会長)主催の野球教室「工藤公康氏から学ぶ『怪我なく楽しい野球』」が2日、鶴岡市の鶴岡ドリームスタジアム室内練習場で開かれた。元プロ野球選手で福岡ソフトバンクホークス前監督の工藤公康さん(60)が講師となり、「無理に強い球を投げようとせず、楽しく練習して野球を好きになろう」と子どもたちに呼び掛けた。
同LCの設立25周年を記念するアクティビティ(奉仕活動)として開催。鶴岡野球連盟が協力し、鶴岡市と庄内町のスポ少野球に所属する小学6年生45人が参加した。
子どもたちへ工藤さんは「僕のアドバイスは『絶対にこうしなくてはならない』ものではない。一番大事なのは野球を好きになって楽しく練習する事」と伝えた。
続いて投球練習が行われ、工藤さんが一人ずつ投球フォームをチェック。足の上げ方やリリースポイントなどをアドバイスした。フォームを修正し、鋭い球を投げる子どもたちに工藤さんは「いいね、ナイスだ」と言葉を掛けていた。
朝一小6年の伊藤多久遥(たくはる)君(12)は「投げる時に工藤さんから『ハエたたきでたたくように』とリリースのポイントを教わりとても勉強になった」と話していた。
同日午後からは同市のグランドエル・サンで鶴岡中央LCの25周年特別記念講演が行われ、工藤さんが講師となり「“学びから行動へ”組織を動かす新年と覚悟」の演題で講演した。
工藤さんは愛知県出身。西武ライオンズや福岡ダイエーホークス(当時)、読売ジャイアンツ、横浜ベイスターズなどで投手として活躍。2011年に現役引退し、15年に福岡ソフトバンクホークスの監督に就任し、21年に退任するまで日本シリーズを5回制した。
2023年(令和5年) 12月3日(日)付紙面より
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公益財団法人の致道博物館(代表理事・酒井忠順館長)と鶴岡信用金庫(佐藤祐司理事長)は30日、庄内の歴史・伝統・文化の啓発と情報発信を核にした連携協定を締結した。今後、鶴岡信金が独自のネットワークを活用して全国の信用金庫へ、同博物館で開催している企画展の情報を提供するなど連携を深める。
鶴岡信金は招致した全国各地の信用金庫関連団体に、観光コースの一つとして致道博物館を紹介。訪れた観光客の前で旧庄内藩酒井家の19代目として酒井館長があいさつしたほか、今年10月に荘内神社参集殿で行われた「家康公検定」の事務局を鶴岡信金が務めるなど、これまで両者は連携を重ねてきた。
来年度以降の観光誘致や地域振興を図る一つの契機として今回、両者が庄内地域の歴史や文化の情報発信と交流拡大に向けて相互協力しながら取り組むため、正式に連携を締結することにした。致道博物館が金融機関と協定を締結するのは今回が初。鶴岡信金も大学などの教育機関を除き、社会教育施設との連携は初という。
協定締結式には酒井館長と佐藤理事長、致道博物館の学芸員や同信金職員などが出席。酒井館長と佐藤理事長が協定書に署名した。あいさつで酒井館長が「歴史や文化をはじめとする鶴岡の魅力を一緒にPRしていきたい」、佐藤理事長が「今回を機に、これまでの協力からもう一歩踏み込み、博物館の魅力を発信するとともに地域間交流に力を入れていきたい」とそれぞれ述べた。
協定を基に、今後は致道博物館が持つ庄内の歴史や文化、伝統に関する知識、社会教育機能を鶴岡信金のネットワークを活用して全国各地に情報発信するほか、地域内外との交流拡大、観光振興策などについても協議しながら連携内容の詳細を決めるという。