2024年(令和6年) 2月20日(火)付紙面より
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鶴岡市朝日地域の冬のイベント「月山あさひ雪まつり」が17日、湯殿山スキー場で行われた。好天に恵まれたこの日、大勢の家族連れやスキーヤー、ボーダーが会場を訪れ、親子や友達同士でさまざまなイベントに参加する姿が見られた。
標高約530メートルの湯殿山スキー場で趣向を凝らした雪山ならではのイベントを満喫してもらおうと、鶴岡市朝日庁舎やあさひむら観光協会など関係団体が実行委員会を組織し毎年開催している。
実行委員会によると同スキー場は例年この時期、約4メートルの積雪があるが、今年は3分の1程度で2メートルを切っているという。しかし前日の積雪とイベント当日の好天で、開場の午前10時から各イベントは親子連れなどでにぎわった。
子どものたちの人気を集めたのは、クマに見立てたパネルに雪玉を投げる「巨大熊ストラックアウト」。高得点で食事券などの景品がもらえるとあり、幼児から大人まで長い行列を作っていた。
また、ポリバケツなどの的に向かって、履いたわらぐつを蹴っ飛ばす爽快な「わらぐつキックターゲット」では、親子やスキー仲間が高得点を目指して挑戦した。見事ポリバケツの中に“直撃”させる人がいる一方、なかなか足からわらぐつが離れない子どももおり、会場は明るい笑い声に包まれていた。
このほか全長約80メートルの「雪山スノースライダー」では子どもたちが迫力のコースをそりで滑り降りた。「雪んこちゃんに大変身!」のイベントでは、“みの”など昔ながらの雪国衣装に身を包んだ親子の姿をプロカメラマンが撮影。青空と白い雪山を背景に、にっこり笑顔の記念写真がプレゼントされた。
キックターゲットで賞品を獲得した朝暘一小5年の高橋来希君(11)は「スポ少で野球をしているので体を動かすのは得意。狙ったところにわらぐつが飛んだので満足」と笑顔を見せた。
2024年(令和6年) 2月20日(火)付紙面より
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鶴岡市のイタリアンレストラン「アル・ケッチァーノ」アカデミーで17日、地元のカモとマダラを使った解体の披露と料理を振る舞うイベントが行われた。寒い時期のおいしい食材を味わってもらおうと、同レストラン・オーナーシェフの奥田政行さんら関係者が協力して企画。子どもを含め約20人が参加した。
カモ肉は同市の三井農場がふ化から一貫生産しているバルバリー種を提供し、同社の三井朗社長(41)がさばきながらモモやムネ、ササミなどの部位を説明。奥田シェフが「バルバリー種はカモ肉の中でも特においしく、フランス料理には欠かせない食材」と紹介し、がらを使ったスープの作り方も実演した。
肉は「かも南蛮そば」にして振る舞われた。奥田シェフが昆布とかつお節で取っただしに、酒とみりん、薄口と濃い口のしょうゆを合わせたつゆを作り、調理した特製のカモ肉を添えた。参加者は「かむほどに肉の甘みが広がって、とてもおいしい。奥田シェフ流のだしの取り方やつゆの作り方が勉強になった」と話していた。
マダラは解体後、ジャガイモに魚のうまみを染み込ませオーブンで焼いた料理で提供。参加者が地元産の食材の魅力に触れていた。