2024年(令和6年) 3月13日(水)付紙面より
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鶴岡市文化会館のネーミングライツ(施設命名権)更新の署名式が11日、同会館で行われ、皆川治市長とパートナーの荘内銀行の松田正彦頭取が、契約更新の基本協定書に署名した。施設の通称は引き続き「荘銀タクト鶴岡」となり、契約期間は4月1日から3年間。
荘内銀行は、改築された同会館が完成した2017年9月からネーミングライツのパートナーとなっており、更新は2度目。今回の契約金額は、全国の同様の事例を踏まえ、現行の契約金額よりも1年当たり100万円少ない3年間で計900万円とした。
署名式で皆川市長は「荘銀タクト鶴岡を拠点に、さらに市の芸術文化の振興に努める」、松田頭取は「市の文化、教育、芸術活動の活性化が、より推進されることを願う」などとそれぞれあいさつした。
契約更新を記念し、市は同会館にあるスタインウェイ社製のフルコンサートグランドピアノの大ホールでの3時間演奏体験をふるさと納税返礼品に追加した。寄付額は6万7000円で11日から受け付けを開始した。
2024年(令和6年) 3月13日(水)付紙面より
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鶴岡高専技術振興会(会長・皆川治鶴岡市長)の本年度会長賞表彰式が7日、鶴岡市役所で行われた。研究や地域貢献などで優れた成果を残した学生2個人と1グループに表彰状などが贈られた。
同会は2012年度から鶴岡高専の学業奨励を目的に、学術研究や地域連携、課外活動などで優れた活躍が認められた個人・団体に会長賞を贈っている。本年度は専攻科電気電子・情報コース2年の石川佳歩さん(22)、創造工学科情報コース5年の石山泰成さん(20)の2個人と、高専GCON2023への出場チーム1団体が選ばれた。
表彰式には石川さんと石山さん、出場チームの実行メンバー4人が出席。皆川市長が各受賞者に表彰状と記念品を手渡し、「鶴岡高専の活躍には地域も大きな期待を寄せている。今後もさらに研さんし、活躍することを願う」とあいさつした。その後の懇談で、受賞者がそれぞれ研究のきっかけや苦労点などを語った。
石川さんは手足の不自由な障害者のため介護・福祉機器の開発研究に取り組んでいる。開発した頭部操作式ポインティングデバイスは、顔の向きや奥歯をかみしめる動作など頭部動作のみで機器の操作が可能。デバイスを介護・福祉機器として活用することで、要介護者の自立支援や介護従事者の負担軽減が期待される。
石山さんは効果的な農業支援を目的に、課題分析と改善点の提案に取り組んでいる。自立走行型運搬車の走行に関する研究発表は、日本設計工学会23年度秋季大会で学生優秀発表賞が内定された(今年5月の表彰式で授与)。
高専GCON2023出場チームは、白鷹町でアユの生息を脅かすブラックバスを魚粉肥料にし、庄内町の月山高原ひまわり畑に散布して花を咲かせるプロジェクトを進めている。今年1月の「高専GIRLS SDGs×Technology Contest(GCON)」の本選に鶴岡高専として初出場した。
2024年(令和6年) 3月13日(水)付紙面より
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昨年11月に行われた県内の若手農家を対象とした米の食味コンテスト「第2回鶴岡ごはん日本一」で最優秀賞を受賞した青木博則さん(31)=南陽市=に9日、副賞の軽トラックが贈られた。
贈呈式が鶴岡市藤島のあいとサービスオートパル中央で行われ、同コンテスト実行委員会の齋藤久実行委員長が「昨夏は記録的な猛暑に見舞われた中、稲の管理を適切に行い、米のおいしさを引き出す見事な栽培をされた。県全体の若手農家の先頭に立ってけん引してもらいたい」とあいさつし、青木さんにレプリカキーを手渡した。稲作を始めて今年で10年目の青木さんは「農業人生の階段をやっと一段上がれたという思い。大切に使わせていただく」と謝辞を述べた。
軽トラックは灰色のボディーで、地元や県外の協賛企業やコンテストのロゴのステッカーなどが貼られている。青木さんは「軽トラックの副賞は若手農家のやる気や希望になる。地域の農業の模範になれるように頑張っていきたい」と今後の意気込みを語った。
鶴岡ごはん日本一は、就農10年以下の若手農家を応援し、米どころ「鶴岡」をアピールしようと「鶴岡ごはん日本一実行委員会」(齋藤久会長)が2022年に初めて開催。昨年は県内の稲作農家34人がエントリー、8人が1次と2次審査を通過。最終審査では一般審査員100人による食味審査が行われ、青木さんが最多の47票を獲得した。