2024年(令和6年) 4月4日(木)付紙面より
ツイート
「松の木橋の団子屋」として親しまれている鶴岡市日和田町の「齋藤だんごや」=齋藤はな子店主(86)=が今シーズンの営業を始めた。
これまで青龍寺川に架かる松の木橋の近くでは「齋藤だんごや」と「菅原だんごや」の2軒が店開きしていたが、今シーズンは「菅原だんごや」が営業を見送った。「齋藤だんごや」では新年度スタートの1日から営業を始め、「一味違うおいしさ」と評判の団子を買い求める常連客が続いた。
3代目の齋藤店主は「19歳に嫁いで今年で65年目。何一つ作り方は昔と変わらない。こうして毎年お客さんが来てくれて、本当にうれしいですよ」と笑顔を見せた。
同店では今年も自家栽培の「はえぬき」を使い、無添加の「あんこ」と「きなこ」の2種類を1本120円で販売している。営業時間は午前8時半―午後5時。期間は今月30日まで。予約も受けている。問い合わせは同店=電0235(22)8883=へ。
2024年(令和6年) 4月4日(木)付紙面より
ツイート
庄内地域の企業などが持っている魅力を若者目線で広く発信しようと、東北公益文科大学(酒田市)の学生有志が、そこで働く若手従業員を取材してまとめた冊子「ハタラクカタチ」を発行した。2019年度から毎年作成しているもので、5号目。広く庄内地域の高校生に配布するほか、公益大ホームページに掲載。携わった学生は「取材した皆さんから働くことへの思いを聞き感銘を受けた」と話している。
昨年春に当時の1―3年生有志10人がプロジェクトチーム=小野寺緋彩(ひいろ)代表(現・4年)=を結成し、公益大地域共創センターの協力、庄内開発協議会「公益のふるさとづくり活動補助金」の助成を受けて制作した。学生自らアポイントメントを取り、酒田、鶴岡両市の5つの事業所を分担し訪問。経営者、公益大卒業生をはじめ若手従業員に「ワーク」「ライフ」の2つの視点でインタビューしてまとめたもの。訪問した学生がその事業所について思ったことを自由につづった「VOICE」で「働くことの意味」を考察。昨年11月に行われた庄内地域企業見学バスツアーで巡った企業3社についてもレポートしている。
プロジェクトメンバーの一人で現4年の佐藤真純さん(21)は「読んでみたいと思ってもらえるよう大幅にデザインを変更した。多くの人から手に取ってもらえたら」、同じく現2年の今野美歩さん(20)は「自分の仕事観を改めるきっかけになった」とそれぞれ話した。
冊子はA4判、オールカラー17ページ。前回より1000部多い5500部を発行し、庄内地域の高校3年生、大学生に配布するほか、図書館などに配置する。巻末には庄内地域、県内の企業などを広く紹介しているリクルートメディアサイトのQRコードを記載。冊子に関する問い合わせは公益大地域共創センター=電0234(41)1115=へ。