2024年(令和6年) 4月11日(木)付紙面より
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城址の桜花咲き誇り「致道館」開校―。鶴岡市の鶴岡南と鶴岡北の両県立高校を統合し、県立中学校を併設した庄内地域初の中高一貫教育校「山形県立致道館中学校・致道館高等学校」の開校式が10日、致道館高校体育館で行われた。高橋広樹県教育長が開校を宣言する告辞を行い、致道館高音楽部の生徒による歌声で校歌を発表し、令和の新校「致道館」の誕生を告げた。
県立の中高一貫教育校は2016年度に開校した東桜学館中学・高校(東根市)に次いで県内2校目。鶴岡北高校舎が致道館中学、鶴岡南高校舎が致道館高校のそれぞれの校舎となり、致道館中学は1年生99人、致道館高校は3学年合わせて868人で開校。この日の午後には、中学と高校合同の入学式が開かれた。
開校式は、庄内地域選出の県議、同校の同窓会やPTAの代表を来賓に迎え、中学・高校の教職員、高校の2、3年生が出席。高橋県教育長が、同校の教育の基本理念▽自主自立▽新しい価値の創造▽社会的使命の遂行―を紹介し、「校名の由来となった庄内藩校致道館の教育理念に通じるものがある。このことを心に刻み新しい歴史の1ページにふさわしい学校生活を送ってくれることを期待する」と告辞し、遠田達浩校長に校旗を授与。遠田校長は式辞で「これからの時代を主体的に生きる力を身に付けた生徒の育成に向け地域の期待に応えることができるよう、致道館の新しい未来へ向けて一歩ずつ突き進んでいく」と述べた。初披露となった校歌の発表では、「学びをもって道を致す」「ああ致道館我が学舎」などの詞が織り込まれた伸びやかな校歌を音楽部員が斉唱し、拍手に包まれた。
報道陣の取材に致道館高3年でいずれも生徒会長の齋藤遼平さん(18)は「鶴岡北高の生徒たちと触れ合い、一人一人が自分の才能を伸ばしたり、仲良くなる、そんな協調性のある学校にしたい」、亀井春花さん(18)は「鶴岡南高と一緒になって、最初は壁があるかもしれないけど、順調に開校していければ。すべてが初めてとなる致道館中学の1年生を助けられる存在にもなりたい」と話した。
2024年(令和6年) 4月11日(木)付紙面より
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鶴岡市消防本部(五十嵐多樹夫消防長)は9日、1年間無火災を達成した市消防団羽黒方面隊(齋藤直道隊長)を表彰した。
羽黒方面隊は羽黒地域2556世帯、7289人(今年3月末現在)を管轄する。消防団員数は357人。ポンプ自動車4台と小型ポンプ車23台を配備し、管内各地域で消火訓練などに取り組んでいる。昨年4月5日に火災が起きて以来、無火災を続けていた。
市消防本部で行われた表彰式には齋藤方面隊長(51)と今井洋二副方面隊長(50)が出席。五十嵐消防長が1年間無火災達成の表彰状を齋藤方面隊長に手渡した。
齋藤方面隊長は「防火に対する地域住民皆さんの心掛けがつながった。今後も自主防災組織と連携し2年、3年と無火災が続くよう防火意識の高揚を図りたい」と話した。