2024年(令和6年) 4月12日(金)付紙面より
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庄内地域初の中高一貫教育校として開校した「山形県立致道館中学・高等学校」の中学・高校合同の入学式が10日午後、致道館高体育館で開かれた。致道館中の第1期生となる1年生99人(男子40人、女子59人)、致道館高1年生262人(男子124人、女子138人)が入学し、庄内藩校致道館の名を冠した新校での学びをスタートした。
入学式では、出席した新入生の保護者や学校教職員、来賓で庄内地域の首長や学校の同窓会、PTA関係者らが見守る中、それぞれの新入生一人一人の名前が読み上げられ、新入生たちは晴れやかな表情を見せながら返事をして起立した。遠田達浩校長は式辞で「あらゆる機会を挑戦の場とし、可能性を最大限伸ばしてほしい。皆さんが歩む一歩一歩が致道館の歴史になる。誇りを胸に、たゆまぬ努力に裏打ちされたゆるぎない自信を身に付けてください」と激励した。
致道館中の新入生を代表して池田悠真さん(亀ケ崎小卒)が「致道館中学は、いろいろな地域から通う人がいる庄内唯一の中学校。奇跡のようなこの出会いを大切にし、99人の仲間と一緒に新たな一ページをつくっていきます」、致道館高新入生代表の岩松京花さん(三川中卒)は「自分の将来を決める3年間を実りあるものとするため、勉学や部活動に励んでいきます。致道館高校の初めての新入生として高校生活の第一歩を踏み出し、新たな伝統をつくることを誓います」と決意を述べた。
同校によると、新設の致道館中には、庄内5市町から入学者があった。合同の入学式の前後には、会場となった致道館高の正門前に立てかけられた「入学式」の看板や校名の銘板、正門前の鶴岡公園の堀沿いの桜をバックに、生徒と保護者が記念撮影する姿が続き、学校周辺には令和の時代の新校「致道館」の誕生と初の入学式を祝う華やいだ光景が広がっていた。
2024年(令和6年) 4月12日(金)付紙面より
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鶴岡「小さな親切」の会(会長・松田正彦荘内銀行頭取)は10日、鶴岡市立荘内病院に車椅子1台、第一学区学童保育所と京田きらきらよいこの家にそれぞれ教育用品を寄贈した。
この日、鶴岡市本町一丁目の荘内銀行本店で行われた贈呈式には、荘内病院の佐藤豊事務部長、第一学区学童保育所の三部信所長、京田きらきらよいこの家の佐々木みづほ、土岐久美子両放課後児童支援員が出席。松田会長が「小さな親切の会では思いやりと感謝の心を広げる活動を続けている。患者さんや子どもたちのために使ってください」と現物を各代表者に手渡した。
京田小学校の児童72人を対象に午後3時から同7時まで受け入れている京田きらきらよいこの家の佐々木支援員は「とてもありがたい。子どもたちが喜ぶと思う」と笑顔で話した。
鶴岡「小さな親切」の会では地域福祉や教育振興を図ろうと寄贈活動を続けている。今回は3施設を対象にした。教育用品は第一学区学童保育所がバドミントンと卓球ラケット、京田きらきらよいこの家は輪投げセットや図鑑など。あらかじめ施設で必要なものを聞いて要望に応えた。
「小さな親切」運動(本部・東京)は「できる親切はみんなでしよう!それが社会の習慣となるように」をスローガンに1963年にスタートした。鶴岡は82年に設立し今年42年目を迎えた。荘内銀行に事務所を置き、公園清掃やあいさつ運動を進めている。