2024年(令和6年) 4月19日(金)付紙面より
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出羽三山神社神職養成所(所長・阿部良一出羽三山神社宮司)の入所禊(みそぎ)が18日、鶴岡市の羽黒山中を流れる祓川(はらいがわ)で行われた。入所生の小林主浩(かずひろ)さん(25)=岩手県山田町=と同神社の神職が、月山の雪解け水が流れる川に入り心身を清めた。
同神社の神職養成所は1年と2年課程。座学と実技を通して神職を目指す。2年課程の小林さんは祖父(79)が務める地元・山田町織笠の天陽神社宮司を継承するため入所した。
羽黒山頂の出羽三山神社から御幣(ごへい)を持って祓川に着いた小林さんと神職は「エイホー」「エイサー」と鳥船神事で心を合わせた後、水温約5度の川に肩まで漬かり穢(けが)れを払う「大祓(おおはらえ)」の言葉を唱えた。
禊を終えた小林さんは「とても冷たかったが心身が清められ、今は清々しい気持ち。地域の方から信頼される神職になれるよう頑張りたい」と抱負を語った。
2024年(令和6年) 4月19日(金)付紙面より
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龍神様を祭る鶴岡市下川の善寳寺(水口道雄住職)で18日、春恒例の龍王講春大祭が行われた。地元の幼児たちによる稚児行列や本堂での大祈祷が繰り広げられ、多くの信者が龍神様とのご縁を結んだ。
龍王講は入講者が龍神様とご縁を結び、家内安全や身体堅固、心願成就などの加護を得るもの。春大祭は毎年この時期行われ、今年は18~21日の4日間。今回は西郷や湯野浜地区の5歳児9人と保護者、僧侶、講員など約50人が、山門をくぐって本堂に続く96段の大石段を登った。
行列が本堂に到着した後、お釈迦様の誕生を祝う仏誕会(灌仏会、花祭りとも)が行われた。講員が講を詠唱し、稚児たちがハスの花をかたどった色紙をまくと参列した信者たちが大事そうに拾い集めていた。仏誕会の後は大祈祷が行われた。
行列を見守った近くの60代女性は「近所の子が行列に参加すると聞いて見に来た。華やかでとてもかわいらしい。長く続いてきた素晴らしい行事なので多くの人に見てほしい」と話していた。