2024年(令和6年) 4月23日(火)付紙面より
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鶴岡市出身で日本を代表する吹奏楽の作曲・編曲家の故・真島俊夫さん(1949―2016年)をしのび、真島さんの作品を演奏するメモリアルコンサートが、命日の21日、同市の荘銀タクト鶴岡で開かれた。真島さんと交流のあった音楽関係者も全国各地から参加し、地元の高校生や一般の奏者と共に大編成のバンドで、真島さん編曲の人気楽曲「宝島」を演奏した。
フランス語で「生まれた場所の」という意味の「natal(ナタル)」の副題を付けたメモリアルコンサートは、地元関係者らによる実行委員会(宮崎哲代表)が主催。県内外から会場いっぱいの聴衆が訪れた。
地元の鶴岡東高吹奏楽部、致道館高吹奏楽研究会、羽黒高吹奏楽部、響愛―ACウインズのほか、昨年度の全日本吹奏楽コンクールに東北地区代表で初出場したノースアジア大明桜高吹奏楽部(秋田市)、各地から集まった「真島俊夫メモリアルウインドオーケストラ」、スペシャルゲストのサクソフォン奏者・田中靖人さんらが出演。約2時間半にわたって真島さん作曲、編曲の吹奏楽の数々の作品を演奏した。
グランドフィナーレの「宝島」の大合奏では、奏者で埋め尽くされたステージに上がれない高校生たちが、客席で一緒に演奏。大バンドによる軽快な「真島サウンド」が響き、笑顔いっぱいで心から楽しんで演奏する奏者たちに来場者も大きな手拍子で盛り上がり、中には涙を流す聴衆もいて、感動のコンサートを締めくくった。
2024年(令和6年) 4月23日(火)付紙面より
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鶴岡市羽黒町川代のスタジオセディック庄内オープンセットが20日、今季の営業を始めた。県内外からファンが訪れ映画の世界に浸った。
同スタジオは全長約2キロ、88ヘクタールという敷地面積日本一の撮影所で、今年も時代劇やドラマのロケが次々予定されている。園内は、商家屋敷や伝馬屋敷がある漁村エリア、大河ドラマにも登場した戦国大手門エリア、多くの町屋が並ぶ宿場町エリアなどがあり、周遊バスで移動しながらじっくり楽しめる。
初日のこの日は映画の風景を求めて訪れた家族連れでにぎわった。建設関係の仕事をしているという仙台市から訪れた渡部秀隆さん(52)は「セットの作りがとても興味深い。いろんなエリアを巡って楽しみたい」と話した。
開園時間は午前9時―午後5時(10月以降は同4時)。料金は一般1300円、小学生900円。期間は11月中旬までの予定。GW期間中は羽州上山城武将隊との撮影会などイベントも実施する。
問い合わせは同スタジオ=電0235(62)4299=へ。
2024年(令和6年) 4月23日(火)付紙面より
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全国小学生ソフトテニス大会(3月29~31日・会場千葉県白子町)に山形県代表として出場した鶴岡STCの鈴木瀬彩(せあ)選手(あつみ小5年)と辻結彩(ゆあ)選手(朝四小5年)が、ダブルス女子小学4年以下の部で準優勝した。山形県勢では初めて。19日に鶴岡市の皆川治市長を表敬訪問し、2人は「自分たちの力を発揮できたと思う。次の目標は全国制覇」と話した。
決勝トーナメントには予選リーグを1位通過した35ペアが進出。鈴木・辻ペアは1回戦で大阪代表、2回戦で兵庫代表、準々決勝で優勝候補の和歌山代表、準決勝で強豪・埼玉代表を破り決勝に駒を進めた。
大一番では兵庫第1代表の松井美侑・山名香怜ペアと接戦を展開。惜しくも3―4で敗れたが、堂々の銀メダルに輝いた。
2人は小学2年生の時にコンビを結成し、今は鶴岡市小真木原テニスコートで中学生のクラブメンバーと練習を重ねている。対戦相手の陣営を崩す攻撃的なプレーが持ち味。今回、全国クラスの大会で優勝を狙える力を存分に発揮した。
2人の快挙に皆川市長は「とても素晴らしい成績。さらなる活躍を期待しています」と語った。
2人は帰郷後、休む間もなく練習を再開。来年3月に予定される同大会ダブルス女子5年生の部で優勝を目指す。