2016年(平成28年) 10月22日(土)付紙面より
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プロ野球新人選手選択(ドラフト)会議が20日、東京都内のホテルで行われ、酒田南高3年の石垣雅海内野手(18)=180センチ、85キロ、右投げ右打ち=が中日ドラゴンズから3位指名された。同校出身者のドラフト指名は、東北楽天から2012年に4位指名された下妻貴寛捕手以来。
石垣内野手は亀城小(当時、現・亀ケ崎小)3年の時にスポーツ少年団「亀城ブレーブス」に入団して野球を始めた。酒田三中を経て2014年4月に酒田南高に入学し、1年夏からレギュラーとして活躍、2年秋からは主将となりチームをけん引した。高校通算本塁打は37本。本年度、県高校野球連盟の奨励賞・優秀野手賞を受けた。
石垣内野手はこの日、土門陽吉校長、野球部の鈴木剛監督、野球部員ら100人余と共に同校講堂でドラフト会議の速報を見守った。吉報が届いたのは午後6時21分、中日スカウトから鈴木監督の携帯電話に連絡が入った。
指名を受け土門校長、鈴木監督と握手した石垣内野手は「これまで野球を教えてくれた人や支えてくれた人、家族、仲間に『ありがとう』と伝えたい。これからが大変、しっかりと練習を積み重ねて一日でも早く1軍の舞台に立ちたい」と語った。目標とする選手に関して「走攻守そろった東京ヤクルトの山田哲人内野手」と。中日について「練習の厳しさで知られる球団で、自分に合っていると思う。高評価してくれた球団の期待に応えられる選手になりたい」と話した。
これまで指導に当たってきた鈴木監督は「心の底から『おめでとう』と言いたい。努力し続け、涙を流し続けた結果。若いうちは苦しみ、引退するその日まで努力を怠らず、相手投手から嫌がられる選手になってほしい」、指名を受け会場に駆け付けた石垣内野手の父、学さん(49)=酒田市みずほ一丁目、市立泉小教頭=は「3位という高評価に感謝。良い指導者と良い仲間に恵まれた結果の指名。太く長い野球人生を送られる選手になって」と語った。