2016年(平成28年) 11月15日(火)付紙面より
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酒田市飯森山で12日、市民参加の砂防林保全活動が行われ、老若男女が市有のクロマツ林約3ヘクタールで枝打ちやつる切りなどを行った。
この活動は2000年、江戸時代に植林を推進した豪商・本間光丘(1733―1801年)の没後200年を記念して始めた。十坂小学校が先行的に始め今も継続している砂防林づくりを、市民全体の活動に拡大したもの。17回目の今年は、鶴岡市、遊佐町など市外を含め、小・中学生や東北公益文科大、山形大農学部の学生、環境保全団体、建設業の関係者ら計230人が参加した。
参加者は5班に分かれて市美術館周辺のクロマツ林に入り、人の目線より低い位置で細く伸びた枝をのこぎりで落としたり、幹に絡み付いたつるを切ったりした。枝が密集して暗く、人も入れなかった林が、見る見るうちに明るく、風が通るようになっていった。
2回目の参加という八幡小5年の高橋鷲英君(11)は「大変だけど、枝を切るのは面白い。木が元気になるための作業だと聞いたので、大きく育ってくれたらうれしい」と話した。