2016年(平成28年) 12月9日(金)付紙面より
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今季で2年連続のLPGA(日本女子プロゴルフ協会)賞金女王に輝いたイ・ボミ選手ら、高級ゴルフクラブ「本間ゴルフ」(本社・東京都、伊藤康樹社長)の契約プロ3人が7日、酒田市宮海の同社酒田工場を訪れ、祝勝セレモニーで全社員や同市関係者らから温かい祝福を受けた。
訪れたのは、イ選手(国内ツアー5勝)と、笠りつ子(同2勝、LPGA賞金ランキング3位)、谷原秀人(同3勝、日本ゴルフツアー機構賞金ランキング2位)の3選手。毎年この時期、契約プロが来季に向けクラブ調整で酒田工場を訪れるのに合わせ、ツアー優勝者をセレモニーで祝福している。
この日、酒田工場内のホールで行われたセレモニーには、工場の全社員約360人と市の関係者らが出席。社員が酒田囃(ばや)子(し)を奏でる中、谷原、笠、イの3選手が1人ずつ、社員が担ぐ神輿(みこし)に乗って登場、大きな拍手に包まれた。
3選手には、諏訪博士工場長が記念のトロフィーや盾、酒田市の矢口明子副市長と後藤仁市議会議長、関井美喜男副議長が花束や記念品(各選手に平田牧場金華豚2万円分、つや姫60キロ、市特産のもち米・酒田まめほの香の餅とおこわセット)を贈った。
矢口副市長はあいさつで「皆さんの活躍によって、酒田の名前が全国、世界に発信されており、感謝。来年もさらに良い成績を」と激励。谷原選手は「世界一のサポート力で優勝できた。来年は賞金王を取りたい」、笠選手は「皆さんの顔を見て疲れが吹っ飛んだ。もっと強いプロになりたいので、サポートをよろしく」、イ選手は「良い結果を出せたのは皆さんのおかげ。来年はもっとしんどくなるかもしれないが、今日皆さんの顔を覚え(励みにして)頑張りたい」と活躍を誓った。
伊藤社長は「本間の優位性はものづくりにあり、この工場で支えられている。祝勝会で社員たちは、自分たちが作ったクラブで優勝できたと実感し、自信と誇りにつながる」と話した。また、「これまでの日・中・韓から、品質本位の姿勢はそのままに、北米・欧州へとグローバル化を図る」と経営方針を説明。先月に安倍晋三首相がトランプ米次期大統領と会談した際、同社のドライバー「BERES S―05」(価格約50万円)を贈ったことを挙げ、「もちろんこの工場で作ったもの。あのシャフトを巻ける職人は(世界で)1人しかいない」と胸を張った。