2016年(平成28年) 12月15日(木)付紙面より
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日本政策金融公庫が全国の高校生を対象に募集した「第4回高校生ビジネスプラン・グランプリ」で、酒田市の県立酒田光陵高校CSR研究チーム(齋藤望美代表、8人)によるプラン「産業廃棄物で山居倉庫の欅を救え! 「共生のまちの力」で酒田の観光資源を守る」がベスト100に入選。表彰式が13日、同校で行われ、同公庫酒田支店の木村亘支店長が賞状を手渡した。
高校生に対する起業教育推進を目的に日本公庫が2013年から実施しているコンテスト。4回目の今年は、全国の324校から2662件のプランがエントリー。審査の結果、光陵高チームによるプランは、最終選考に進出する10プランを含めたベスト100に選ばれた。本県からは唯一のベスト100入りで、同校としては2年連続。
齋藤代表はじめ国際経営科3年生8人が夏休み明けから放課後などに練ったプランは、伐採された山居倉庫のケヤキの枝を用い、授産施設で働く障害者が木製キーホルダーを製作するもの。キーホルダーには市公認キャラクター「あののん」「もしぇのん」、ニュージーランド出身で本県スポーツ国際交流員のベンジャミン・ボウルズさん(ボート競技)による「TOGETHER AS ONE(みんな一つに)」をイメージして考案したデザインを、同校工業科の生徒が作成した焼き型で焼き印を押す。「酒田のお土産品」として販売、収支計画では3年後に売上高9884万円、純利益1331万円を目指す。
表彰式は同校校長室で行われた。鈴木和仁校長、庄司豊教頭らが見守る中、木村支店長は齋藤さんに賞状を手渡し「産業廃棄物を削減するとともに、障害者の所得向上、さらに環境保全につなげるという視点が素晴らしい。後輩に引き継いで来年度以降もこのグランプリに挑戦してほしい。おめでとう」と激励した。
地元企業への就職が決まっている齋藤さんは「プラン作成を通し、自分で先を見通して計画を立てていくことの大切さを学んだ。社会人になっても忘れず、考えながら行動したい」と語った上で、「障害者の所得向上は2012年の開校時から先輩たちが取り組んできたもの。後輩からも引き継いでもらえたら」と話していた。