2016年(平成28年) 12月20日(火)付紙面より
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酒田市を中心に活動する市民楽団・酒田フィルハーモニー管弦楽団の第44回定期演奏会が18日、同市の希望ホールで開かれた。団員の演奏に合わせ、名誉市民に推挙された同市出身の市原多朗さん(テノール)ら中央で活躍する声楽家4人、市民ら約180人で結成した合唱団「酒田第九を歌う会」がベートーベン「交響曲第9番作品125」を合唱、鑑賞に訪れた市民らを魅了した。
同楽団は1967年に創設。定期演奏会とファミリーコンサートを中心に活動しているほか、87年にソ連(現ロシア)、93年にはハンガリーで海外公演を実施。また、小中学校を巡回する音楽教室なども行い、酒田だけでなく庄内地域の音楽文化向上の一翼を担っている。定期演奏会は結成翌年の68年からほぼ毎年、酒田市民芸術祭と県民芸術祭に参加して開いている。今回は市民芸術祭閉幕公演を兼ねて行われ、市民ら約1200人が鑑賞に訪れた。
団員たちは日頃の練習成果を披露し、「第9」とともにワーグナー「ニュルンベルクのマイスタージンガー」を演奏。力強い音色を超満員の館内に響かせた。