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2017年(平成29年) 1月22日(日)付紙面より

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「玉簾の滝」幻想的に 6年ぶり冬季ライトアップ

 酒田市升田の「玉簾(たますだれ)の滝」で6年ぶりに冬季のライトアップが復活し、20日から点灯を始めた。昨夏に続き、LED(発光ダイオード)を使った市の実証実験の一環で、一部氷結した名瀑が青や緑の淡い光に映え、幻想的な世界をつくり出している。

 玉簾の滝は弘法大師が神のお告げで見つけ命名したといわれる。幅約5メートル、落差63メートルで、直瀑としては県内随一の規模。ライトアップは升田自治会(池田善幸会長)が2000年から地域の魅力を発信しようと夏場に始め、09―11年には冬場も実施。冬場は、管理が大変なこともあり、その後やめていた。

 今回は夏場と同様、パナソニック社製のLEDカラー演出照明8台を設置。一部氷結した滝と、雪と氷で白壁となったその周辺を淡い光で照らした。光は約20秒サイクルで紫から白、青、緑と寒色系を中心に色が変わるように設定した。

 初日の20日はライトアップ開始の午後5時ごろから若いカップルや家族連れなどが次々に訪れ、「わー、きれい」などと歓声を上げ、幻想的な世界に浸った。鶴岡市西荒屋のアマチュアカメラマン、蛸井隆生さん(67)は「冬場のライトアップは初めて。色が変わって、とてもきれい。良い作品に仕上げ、コンテストに応募したい」と盛んにシャッターを切っていた。

 升田自治会の池田会長は「升田といってもぴんとこない人が多いが、玉簾の滝の集落といえば分かってもらえる。ライトアップのおかげで、そのぐらい浸透した。日中は鳥海山も見え、『まるで桃源郷だ』という人もいる。さらに魅力を発信していきたい」と話した。

 ライトアップは今月の週末限定で、20―22日と、27―29日の午後5時―同9時に実施。地元住民が運営する近くの産直らららでは温かいこんにゃくやお汁粉、飲み物を販売する。

LED照明で幻想的な雰囲気に包まれた玉簾の滝=20日午後6時ごろ
LED照明で幻想的な雰囲気に包まれた玉簾の滝=20日午後6時ごろ



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