2017年(平成29年) 2月25日(土)付紙面より
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東北公益文科大(吉村昇学長)の「一流体験合宿型研修プログラム」が21―23日、東京都内で行われた。学生たちは、パナソニックが見据える近未来のライフスタイル体験や、大田区の町工場が連携して取り組む「下町ボブスレープロジェクト」、地方公共団体金融機構の役割に関する講話を聴講するなどしてさまざまな分野の「一流」に触れ、次代を担うリーダーに必要な素養を学んだ。
「人材育成教育プログラム」の一環で公益大後援会(上野隆一会長)が2012年度に始めた取り組み。学生有志に日本を代表する一流の人物、仕事、芸術・文化などを体験する機会を与え、次代のリーダーにふさわしい教養を体得させるのが狙い。
5回目となった本年度は、1―3年生と研修生の男女合わせて17人と、教員3人が参加。2泊3日の日程で行われ、パナソニックセンター東京(江東区)、大田区産業プラザ(大田区)、新宿末廣亭(新宿区)、市政会館(千代田区)を訪問。最終日は班に分かれ、「外国人観光客へのインタビュー」「一流ホテルのホスピタリティー調査」などの内容でフィールドワークを行った。
このうち、初日に訪問したパナソニックセンター東京では、2020―30年の近未来の暮らしが体験できるショーケースを視察したほか、パナソニックシステムネットワークス株式会社システムソリューションズジャパンカンパニー経営企画部の大橋康史企画課長の講話を聞いた。
大橋課長は同社におけるソリューションビジネスの取り組みや、自身の経歴などを紹介。「仕事をする上で必要なのは体力、そして論理性と両立する根性。ぜひ、学生時代にしかできないことに挑戦して、経験を積んで」などと学生たちに呼び掛けた。同大3年の須藤洋祐さん(21)は「製造業が日本を支えているという言葉に、強い信念と仕事に対する誇りを感じた。学生時代にできることを精いっぱいやりたい」と話していた。