2017年(平成29年) 3月19日(日)付紙面より
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イタリア・ローマ在住の「日本酒ソムリエ」や日本食レストラン経営者らが17―19日の2泊3日の日程で酒田市を訪れ、市内の酒蔵や料亭見学などを通じて、酒田の食や地域文化への理解を深めている。
訪れたのは日本酒ソムリエのルカ・レンディナさん、日本食レストラン「支倉」経営者のジュン・コバヤシさん、通訳で日本関連のイベントプロデュースも手掛けているフェデリカ・ヤコヴェッリさんの3人。
昨年5―9月にローマで酒田市出身の写真家・土門拳の写真展が開かれた際、酒田市や県などで設立した酒田市・山形県国際経済交流推進協議会(会長・丸山至市長)が地酒・特産品の輸出拡大や観光促進を狙いに招いた。3人は同5月にローマで同協議会が開いた経済レセプションで日本酒の講演をしたり、酒田の地酒を店に置いてPRするなど協力してもらっている。
3人は17日午後、同市黒森の酒蔵「菊勇」を視察した後、市役所を表敬訪問し、丸山市長と後藤仁市議会議長と懇談した。丸山市長は「ローマとは都市の規模が違うが、本市には世界屈指のナポレオン関係の蔵書や、酒やラーメンなど自慢の食文化もある。それらを縁に、長く交流したい」、ヤコヴェッリさんは「酒田のことを深く知り、交流の絆を太くできれば」と語った。
日本酒の魅力について、レンディナさんは「料理との相性が良く、いろんな食べ物に合う」、コバヤシさんは「イタリア人は普段、ワインばかりだが、日本酒を通じて食のいろんな可能性を考えさせられる」と説明。特に県産酒についてレンディナさんは「エレガントで、洗練された味でローマでも人気がある。多分、ここの気候が品質の良い酒を造るのだと思う」と話した。
レンディナさんによると、同国では2013年から日本酒ソムリエの養成講座が始まり、14年までの2カ年だけで約150人が同呼称を得た。関連の食文化とともに少しずつ日本酒への関心が高まっているという。
3人は同日夕、同市中町二丁目のレストン「ロアジス」で、県「食の都庄内」親善大使の太田政宏シェフによる酒田フレンチと地酒による交流レセプション・意見交換会に出席。18日は山王くらぶや料亭香梅咲、舞娘茶屋相馬樓、「初孫」の東北銘醸、19日は海向寺、土門拳記念館などを見学する。