2023年(令和5年) 2月2日(木)付紙面より
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酒田市の酒田駅前交流拠点施設「ミライニ」内の縁側ラウンジで28日夕方、「光の湊イブニングコンサート」が開かれ、酒田東高校吹奏楽部のアンサンブルが館内に響いた。
市民や観光で訪れた人に楽しんでもらえる音楽を提供し、地域活性化を図ろうと市民、有志で組織する準備委員会が昨年7月以降から毎月末土曜日に開催している。
1月は酒田東高校吹奏楽部の担当。管打七重奏や八重奏のアンサンブル演奏で、モンゴル800の「小さな恋のうた」やジブリ映画「ハウルの動く城」の劇中歌メドレーなどを披露した。
会場には多くの聴衆が詰め掛け、用意された座席は満席に。図書館の2階から聴く人もおり、高校生たちのフレッシュな演奏に耳を傾けた。コントラバスを担当する真島美月部長(17)=2年=は「3年生が引退してから初めてのコンサートで緊張したが、楽しんで演奏できて良かった。来年度も悔いのない演奏をしていきたい」と話した。
2023年(令和5年) 2月2日(木)付紙面より
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農業が抱えるさまざまな課題の解決に取り組む庄内アグリビジネス研究会(主幹・農園貞太郎=酒田市引地、遠藤久道社長)は31日、酒田市の市産業振興まちづくりセンター「サンロク」で会見を開き、新たに立ち上げたブランド「SHONAI PRIDE Sustainable」として展開する新商品3品を披露した。
同研究会は、農業の課題解決に取り組もうと、農園貞太郎を主幹に、創業や農商工連携、新商品・サービスの開発、販路開拓の支援、女性活躍などを推進し、産業振興につなげるなど活動している「サンロク」と、全国で企業支援に取り組むリバネス(本社・東京都)がコアメンバーとなり昨年1月に立ち上げたもの。
この日は遠藤社長が「農業」「食」「衣」「住」「観光」の分野で現在進行中の各6プロジェクトを紹介。引き続き、「庄内・酒田地域の未利用資源をアップサイクルした商品、かつ地域循環のモデルを持続可能にした新しい商品」をコンセプトとした「SHONAI PRIDE Sustainable」のロゴマークと新商品3品を紹介した。
新商品は▽除菌ウエットティッシュ▽粉末化した庄内農産物の甘味料「Vegemin SHONAIBLEND」▽ダイコンや温海かぶを使用した野菜ジャーキー―の3品。
ウエットティッシュはアルコールなどの化粧品・雑貨・食品向け原料提供と開発などに取り組むファーメンステーション(東京都)とのコラボ商品。庄内産「つや姫」規格外米や、霜害や雪害でダメージを受け出荷できないサクランボを原料に消毒用エタノールを生成したもの。
Vegeminは粉末化技術で野菜の有効活用に取り組むグリーンエース(酒田市)と協力し、庄内柿や温海かぶなどを粉末化した無添加天然甘味料。
ジャーキーはこんにゃくペーストを原料にした次世代フードテック事業を展開するSydecas(兵庫県)の技術を使い、規格外の野菜をすりおろしてペーストと結合させたアップサイクル商品。いずれも今月1日からホームページなどで販売を開始した。
遠藤社長は「未利用資源を使ったとは思わない、通常の商品と遜色ない商品ができた。今後も未利用野菜が循環できる新商品を開発していきたい」と話していた。販売はオンラインショップ=https://teitaro.theshop.jp/=へ。