2023年(令和5年) 2月18日(土)付紙面より
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茨城県内で来月に開催される科学技術振興機構(JST)主催「第12回科学の甲子園全国大会」で、予選会に当たる県大会を制し2年連続で本県代表として出場する酒田東高校(大山慎一校長、生徒491人)のチームメンバー8人らが16日、酒田市役所を表敬訪問し、丸山至市長、佐藤元教育次長に全国大会での活躍を誓った。
科学好きな生徒に活躍の場を提供することで、その裾野を広げるとともに、トップ層をさらに伸ばそうとJSTが2012年度から毎年実施している大会。昨年度、現在の3年生8人で組織した同校チームは庄内地域から初めて全国大会に出場。数学分野で満点を獲得し全国1位となったほか、総合成績でも19位に食い込む健闘を見せた。
本年度の県大会は昨年10月に行われ、同校を含め県内17校から1チームずつエントリー。理科4領域と数学、情報の知識を問う「筆記」、モーターとプロペラによる風を動力とするウインドカーを制作し、1・2メートルのコースを往復させるタイムを競う「実技」の合計点で競った。結果、2年生8人による同校チームが優勝し、2年連続で全国大会出場を決めた。
この日は大山校長、担当の樋口駿教諭の引率でメンバー8人が訪問。大山校長が県大会優勝を報告し、「女子生徒3人が加わり、チームとして力を増した。先輩チームに負けまいと張り切っており、より高みを目指し頑張ってくれると思う」と述べた。
丸山市長は「2年連続の全国大会出場は、日頃から皆さんが頑張っていることの証し。本当に誇らしい。酒田の名を全国にとどろかせてほしい」と激励。その上で将来の夢について問い掛け、メンバーは「飛島で医療に従事したい」「酒田市出身の中島春雄さんがスーツアクターを務めたゴジラが好き。映画業界に進みたい」「人の生活に役立つ仕事がしたい」などと答えた。
同校チームを含む全国47代表が出場する全国大会は来月17日(金)から3日間、茨城県つくば市のつくば国際会議場、つくばカピオで開かれる。チームリーダーの佐藤先さん(17)は「県大会よりもやらなければいけないことが多い。メンバーの適性を把握し、ベストな状態で臨みたい」と話した。