2023年(令和5年) 2月19日(日)付紙面より
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酒田市を拠点に東北地方への外国人誘客を図っている「みちのくインバウンド推進協議会」(代表理事・熊谷芳則ホテルリッチ酒田社長)が案内するタイ王国からのツアー客が20日までの日程で山形、福島、宮城の3県を訪問している。一行は17日、酒田市で国指定史跡に指定されている米穀倉庫群・山居倉庫を見学するなどし、庄内の文化に触れた。
同協議会は、東北地方へのインバウンド増に向けて広域観光ルート開発などを進めようと2015年に設立。タイを中核とした東南アジアからのインバウンド事業を推進し、19年にはタイ国際空港バンコク―仙台便の定期便を誘致するなど実績を重ねている。現在の会員は東北6県の84企業・団体。
全日程を同協議会がコーディネートした今回のツアーは20日まで5泊6日の日程。ツアー客ら約30人が東北3県の文化施設などを訪れている。一行は15日空路で成田空港に到着。福島県のリゾートホテルに宿泊し、翌日午後には本県入りし蔵王などを観光した。
17日は午前中に鶴岡市の加茂水族館や荘内神社を見学し、午後には酒田市の山居倉庫を訪れた。山居倉庫では市観光ガイド協会のメンバーから「倉庫は二重屋根になっており、外からの温度を抑える造りになっている」など説明を受けながら、写真を撮るなど楽しんでいた。
ツアーに同行するワールド・プロ・トラベルのルンナパ・カンパヤ社長は「コロナ前のように、タイの観光客が大勢東北を訪れるよう働き掛けていきたい」と話していた。
一行は18日、尾花沢市の銀山温泉に移動、宮城県で宿泊し、19日には東京銀座で自由行動。20日午後には帰途につく予定。