2023年(令和5年) 3月8日(水)付紙面より
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酒田市立酒田看護専門学校(齊藤宗一学校長)の卒業式が4日、同市の東北公益文科大学公益ホールで行われ、11回生26人が新たなステージに巣立った。
同校は市が運営を引き継ぐ形で2010年4月、3年制昼間コースの看護師養成校として開校。11回生は20年春の入学以来、コロナ禍のため活動が制限される中、講義や臨床実習などを通し、看護師として必要な研さんを積んできた。式には卒業生と保護者、教職員らが出席した。
ナイチンゲール像が見守る中、齊藤学校長が卒業生一人一人に卒業証書を手渡し、「コロナ禍で入学式が中止になるなど不安の中でのスタートとなり、その後も中止や縮小、延期が相次いだ。さまざまな制限の中、この日を迎えられたことは皆さんの努力のたまもの。これからも日々研さんに励んでほしい。心を込めて事に当たれば道は開ける。看護師として大きく成長することを期待する」と式辞。設置者を代表し丸山至市長が「市が行っている新型コロナウイルスワクチン接種事業に協力いただき感謝。これからも困難に出くわすと思うが、ぜひ学んだスキル、情熱、思いやりの心で克服してほしい」とお祝いの言葉を述べた。
山形県・酒田市病院機構の栗谷義樹理事長らが祝辞、在校生代表が送辞を述べた後、卒業生代表の川村桃さん(21)=酒田市=が「入学式はじめ各種行事の中止、臨時休校などコロナ禍の影響が多方面にわたり、『看護師になれるのか』ともどかしさや焦りを感じた時もあった。人を思いやる気持ち、向上心を持っている仲間がいたからこそ頑張ることができた。多くのことを学び、この日を迎えることができたのは皆さんの指導のおかげ。ありがとうございました」と答辞。最後は卒業生全員が登壇し、卒業の歌としてGReeeeN「遥か」を斉唱、晴れ晴れとした歌声を響かせた。