2023年(令和5年) 3月25日(土)付紙面より
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酒田市内の児童たちがSDGs(持続可能な開発目標)について理解を深める「キッズホテル」が22日、酒田市のホテルリッチ&ガーデン酒田(熊谷芳則社長)で行われ、小学1―5年の男女12人が参加。館内見学やコーヒー殻を使用した有機肥料作りなどを通し、地球を守るため自らできることを考えた。
国立青少年教育振興機構が展開している「子ども夢基金助成活動」の一環として、松若中央学院(同市若竹町一丁目、板垣聖子学院長)が児童たちから職業への関心を持ってもらうとともに、SDGsについて理解を深めてもらおうと、同ホテルの協力で企画した。
初めに同ホテルの阿部雅之総務部部長らがスライドを使って、▽食べ残しを減らす▽節水装置の活用▽LED照明への移行―などSDGs達成に向け取り組んでいることを紹介、「プラスチックはやがて土に戻るので適当に捨ててもよい(答え・×)」など「○×クイズ」を出題した。
引き続き参加児童たちは、ホテル内で1日当たり1キロほど排出されるというコーヒー殻と、米ぬかを使って有機肥料作りを体験。混ぜ合わせると発酵の影響でだんだん熱を持ち始め、温かくなっていくのを体感した。阿部部長によると、時期にもよるが1カ月ほどで完成し、敷地内の樹木に追肥しているという。
参加児童の一人、三石いのりさん(10)=亀ケ崎小4年=は「SDGsは知っていた。地球が大変な状況になっていることをあらためて学んだ。節水を心掛けたい」と話した。