2023年(令和5年) 4月13日(木)付紙面より
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酒田共同火力発電(酒田市)が酒田市に寄贈、同市飯森山三丁目の市美術館北側緑地に植樹された“日本三大桜”が見頃を迎え、淡いピンクや白の花々が美術館来館者や道行く人たちの目を楽しませている。
酒田の活性化と環境保全を目的に同社は2003年、創立30周年記念事業の一環として、いずれも大正時代に国指定天然記念物とされた伊佐沢(いさざわ)の久保桜(長井市)、山高神代桜(やまたかじんだいざくら)(山梨県北杜市)、根尾谷淡墨桜(ねおだにうすずみざくら)(岐阜県根尾市)の種子から育てた苗木各1本を市に寄贈。当時の役員らが市美術館と東北公益文科大の間にある「遊心の森」に植樹した。07年に初めて花が咲いて以来、毎年春にクロマツ林の遊歩道を華やかに彩っている。
中央の神代桜が最も早く咲き始め、道路寄りの久保桜が続き、最後に淡墨桜の花が開く。晴天に恵まれ、淡墨桜が満開を迎えた11日は市民らが三々五々訪れ、散策を楽しんでいた。
市では日和山公園、新井田川沿いの新橋緑地、港南公園(通称・三角公園)の桜と共に、「三大桜」の開花状況もホームページで紹介している。