2023年(令和5年) 5月10日(水)付紙面より
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新型コロナウイルス感染症の感染症法上の位置付けが「5類」に引き下げられた8日、重症化リスクの高い高齢者らを対象にした新型コロナワクチンの追加接種が庄内地域の各病院・医院で始まり、初日から予約済みの希望者が大勢訪れ早速、受ける姿が見られた。
新型コロナまん延防止に向けて厚生労働省は、今年3月末までとしていたワクチンを無料で受けることができる「特例臨時接種」の期限を来年3月末まで延長。▽65歳以上の高齢者▽12歳以上の基礎疾患を有する人▽医療・介護従事者ら―を対象にオミクロン株対応ワクチンの接種を同日に開始した。全年齢を対象にした接種は、今後のウイルスの変化など考慮し今年9月に始まる予定。
8日から追加接種を開始した酒田市広野の池田内科医院(池田眞人院長)では、高齢者を中心にこの日だけで60人が予約済み。池田院長の問診に続き看護師からワクチン接種を受けていた。
接種を受けた本間洋子さん(71)=同市=は「『2類』から『5類』に移行したからといって新型コロナの怖さは変わらない。接種していたおかげで罹患(りかん)しても軽く済んだと言う人もおり、とにかく受けなければと思い、接種券が届いてすぐに予約した。まずはひと安心」と。同医院看護師の安食千祥さん(40)は「接種券が届いた直後から予約が殺到した。かからなければそれに越したことはないが、重症化を防ぐ意味で接種は重要。無料なので積極的に受けてほしい」と話した。