2023年(令和5年) 5月21日(日)付紙面より
ツイート
バレーボールVリーグ女子1部(V1女子)への昇格を決めた酒田市のプレステージ・インターナショナルアランマーレの祝勝会が19日、同市のガーデンパレスみずほで行われ、喜びを分かち合うとともに、選手たちはさらなる飛躍を誓った。席上、地域と共に成長するチームづくりを進め、悲願の昇格を成し遂げ、市民に明るい希望と活力を与えたとして市が市民栄誉賞を贈り、功績をたたえた。
アランマーレは2022―23V2女子で初優勝。勢いを持続させ先月に行われたV1女子下位とのV・チャレンジマッチ(入れ替え戦)でも2戦2勝し初の昇格を決めたことに加え、21年からは女子中学生を対象にしたジュニアクラブを運営しアスリート養成、人づくりに貢献しているほか、食育教室や女性活躍など地域活動にも積極的に参画している功績で、団体として初めて受賞した。
この日は、昇格記念Tシャツを着た選手・スタッフが出席者の拍手の中、入場。プレステージ・インターナショナルの玉上進一社長は、同社の酒田進出、チーム結成などこれまでの歩みを紹介した上で、「昇格は奇跡。その奇跡は監督・選手の努力のたまものと言える。新たな奇跡を起こすため、この地域の輝ける星になってほしい」とあいさつ。日本バレーボール機構の國分裕之代表理事会長が祝辞を述べた。
丸山至市長は「市民に多くの元気を与えてくれたチームをたたえたい。これからも活躍できるよう、力を結集し支援していく」と述べ、玉上社長に市民栄誉賞の賞状を手渡した。
これを受け選手を代表して木村友里主将は「入れ替え戦は大きなアランマーレコールのおかげでホームのような雰囲気の中で試合ができた。これからもアランマーレと共に戦ってください」、北原勉監督は「皆さんには感謝の言葉しかない。アランマーレの組織力は他チームに負けない。組織力を生かして酒田から日本、日本から世界に羽ばたきたい」とそれぞれ謝辞を述べた。引き続き森田廣県議会議長の音頭で乾杯。出席者が選手・スタッフたちと交流を図った。
県スポーツ特別賞決まる
県は19日、V1昇格を果たしたアランマーレに対して県スポーツ特別賞を贈る、と発表した。吉村美栄子知事は祝勝会の席上、ビデオメッセージを寄せて「V2優勝、V1昇格で県民に大きな感動を頂いた。東北唯一のV1チーム。山形、東北の元気・勇気を全国に向け発信して」と語った。
同賞は国内外のプロスポーツなどで年間を通して活躍し、本県競技スポーツの振興に寄与した個人・団体に贈っている。2013年にはプロ野球・福岡ソフトバンクホークスで活躍した長谷川勇也選手(酒田南高出身)も受賞。県スポーツ保健課によると、授与式の日時などは調整中という。
2023年(令和5年) 5月21日(日)付紙面より
ツイート
「庄内三大祭り」のトップを切って、酒田市の「酒田まつり」が20日、本祭りを迎えた。新型コロナウイルス感染拡大の影響でここ数年は中止、規模縮小が続き、制限なしでの開催は4年ぶり。酒田を象徴するシンボル・大獅子をはじめ工夫を凝らした山車が中心市街地を練り歩いた他、時代行列では江戸期以降の酒田の通史を紹介。沿道には多くの露店が立ち並び、港都を熱気が包み込んだ。
江戸初期の1609(慶長14)年から山王祭として始まった上日枝(浜田一丁目)、下日枝(日吉町一丁目)両神社の例大祭で、一度も欠かさず続けてきたことが市民の誇りとなっている。1976年10月に発生した酒田大火の復興宣言が行われた79年から、市を挙げた祭りにしようと、現名称にし続けられている。コロナ禍のため2020、21年は神事のみが行われ、昨年は規模を縮小し実施した。
本祭り山車行列は午前の開催となり、23団体約1500人が参加。酒田ばやし保存会などによる軽快な演奏が鳴り響く中、幼児や小・中学生による山車、酒田のシンボル・大獅子、酒田青年会議所がこれまで制作した千石船、日吉丸などが練り歩いた。前日と打って変わり青空が広がる絶好の祭り日和となる中、沿道の拍手を受け、威勢よく山車を引いていた。
息子を獅子パックンしに家族5人で祭りを見に来たという土屋華菜さん(35)=天童市=は「地元が酒田で、3、4年ぶりに酒田まつりに来れてうれしい。末っ子も無事パックンしてもらえて、健やかに大きく育ってほしいと思う」と話した。
2023年(令和5年) 5月21日(日)付紙面より
ツイート
酒田市の酒田光陵高校(藤田雅彦校長)で18日、産業用ロボットなどの見学会が開かれ、生徒たちが最新のAI(人工知能)やIoT(モノのインターネット)の活用を学んだ。
次代の専門技術者などの育成を目的に県が実施している「やまがた産業人材未来のキャリアサポート事業」の一環で実施された。
この日は、電気電子科の2―3年生と情報科2年生計81人が参加。三菱電機の大型トラックを活用した移動式ショールーム2台が同校を訪れ、ショールームに積載された多関節型産業用ロボットや、力の入れ具合などを感じる力覚センサー、位置情報を検知するセンサーなど最新技術が実際に稼働する様子などを見学した。
生徒たちは精密な動きをするロボットのアーム部分などを動画に撮ったりするなど興味深そうに見学していた。