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2023年(令和5年) 5月27日(土)付紙面より

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田んぼで泥だらけ歓声上がる 鳥海小 「体験田植え」で地域と交流

 酒田市の鳥海小学校(齋藤清志校長)の5年生25人が23日、同校敷地内の実習田で地域住民と共に田植えを体験した。

 同校では、庄内の基幹産業である農業への理解と郷土愛を深めることなどを目的に、学区内の本楯、上田、南遊佐の3コミュニティ振興会の役員らが“先生”となり、稲の生育などについて学習する5年生が、総合学習と社会科の授業の一環として、同校敷地内にある実習田(1200平方メートル)で、田植え、収穫、脱穀、販売までの一連の作業を毎年体験している。昨年は約395キロの米を収穫した。

 この日は5年生児童と3コミ振の役員ら計約40人が参加。児童たちは「はえぬき」の苗の植え方を聞いた後、慣れない足取りで田んぼに入ると「うまく歩けない」「足が抜けない」など大歓声。“先生”たちから田んぼでのバランスの取り方などを聞きながら丁寧に手植えしていた。参加した寺田侑叶(ゆうと)くん(10)は「初めて田植えをしたが、友達と協力して楽しくできた。田んぼの中は気持ちよかった。おいしいお米になるよう世話したい」などと話していた。

 同校には足踏み脱穀機も保管されており、児童たちは秋に脱穀作業も体験する。収穫した新米は3コミ振の文化祭に合わせ児童たちが販売する。今後、地域の“先生”を同校に招く感謝の集いも開催する予定。

稲の手植えを体験する鳥海小児童
稲の手植えを体験する鳥海小児童



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