2023年(令和5年) 6月22日(木)付紙面より
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今年9月いっぱいで閉館する酒田市立資料館(岩浪勝彦館長)で、最後の企画展第2弾となる「ありがとう45年 未来へとつなぐ酒田の宝物―歴史資料」が開かれ、名残を惜しむ来館者が多く訪れている。
同館は1978年から酒田の歴史にまつわる企画展示を行い、長く地元民から愛されてきたが、建物の老朽化に伴い9月末に閉館、45年の歴史に幕を閉じることが決定。4月から▽文化・娯楽資料▽歴史資料▽人物資料―の3部に分けてこれまで展示する機会の少なかった資料を中心に最後の企画展を行っている。
第2弾「歴史資料」編は、開館当初のパンフレットといった同館に関する資料をはじめ、酒田の古絵図、電灯、のちの琢成小学校となった「琢成学校」「酒田尋常高等小学校」の古写真、1890年に創刊された「荘内新報」の紙面など、江戸―昭和中期にかけての貴重な史料66点を展示した。
2021年9月に米国から返還された、旧平田町出身の故佐藤好(よしみ)さんの遺品である寄せ書き入り日章旗も初展示され、返還の経緯なども解説している。
入館料は一般200円、高校生90円、小中学生50円(市内の小中学生は土・日曜無料)。第2弾の展示は8月1日(火)まで。
2023年(令和5年) 6月22日(木)付紙面より
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庄内ネットメロンの出荷目揃(めぞろえ)会が20日、酒田市のJA庄内みどり浜中選果場で開かれ、選果人らが選別基準など出荷規格を確認した。
JA全農山形園芸庄内推進室によると、今季はアンデス系、赤肉系を中心に192ヘクタールで栽培、緑肉系も含め前年実績比とほぼ同数の1380トンの出荷を見込んでいる。目揃会は庄内地域全体の出荷規格を統一しようと、主力のハウス物アンデスの出荷がピークを迎える前に開いており、庄内地域4JAの選果人、担当職員計約40人が参加した。
同推進室の齋藤努室長がメロンを示しながら形やネットの張り具合、ひび割れによる「秀」「優」といった等級基準、大きさの区分けといった規格を説明。参加者はサンプルを手に取り、じっくりと確認した。
県庄内総合支庁酒田農業技術普及課の千葉更索・主任専門普及指導員によると、ハウス物、トンネル物とも一部着果不良が見られたものの、天候に恵まれて果実の肥大・品質ともおおむね順調という。ハウス物は6月下旬にピークを迎え、トンネル物の収穫作業は7月10日頃から。
新型コロナの感染法上の位置付けが「5類」に引き下げられたことを受け、JA全農山形は消費地に出向いての試食宣伝活動を再開するほか、売り場にポータブルテレビを設置し庄内ネットメロンに関する動画を上映するなど販売促進を強力に推し進めるという。