2023年(令和5年) 7月11日(火)付紙面より
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女性活躍推進法に基づき、女性の活躍を進めている優良な企業に対して認定される「えるぼし認定」の取得を応援するセミナーが7日、酒田市の市産業振興まちづくりセンター「サンロク」で開かれ、企業担当者が認定申請の際のポイントなどについて理解を深めた。
女性活躍推進法は、女性が仕事で十分に能力を発揮し、活躍できる環境を整備するために2015年に制定された。えるぼし認定は、管理職比率や労働時間など女性の活躍推進への取り組みが優良な企業に、国が3段階で認定するもの。
同市は17年に「日本一女性が働きやすいまち」を宣言。えるぼし認定は6社が受けており、県内(認定22社)では最も多くなっている。セミナーは多くの企業から認定取得を目指してもらおうと同市が企画した。
この日は市内の企業9社から担当者10人が参加。厚生労働省山形労働局雇用環境・均等室の柳生めぐみさんが講師となり認定の際に必要な一般事業主行動計画策定のポイントや計画立案の注意点などを解説した。柳生さんは「男女間の格差は以前と比べると縮まってきたが、家事や子育ての面で女性の負担はまだまだ多いなど課題がある。女性管理職も海外に比べれば少ない。今後労働人口の減少が予測されており、人材確保の面からも自社の女性の活躍の場を整えることは企業としてもメリットが大きい」などと話していた。