2023年(令和5年) 7月25日(火)付紙面より
ツイート
京都府内で8月に行われる「第8回全日本中学女子軟式野球大会」に、酒田市を拠点として広く庄内地域一円の女子中学生で組織する軟式野球チーム「酒田ビクトリーガールズ」が本県代表として出場する。9日に行われた山形スマイルガールズ(山形市)との代表決定戦に勝利し、初めての出場を決めた。選手たちは強い日差しを浴びながら練習に励んでいる。
酒田地区野球連盟(池田藤悦会長)は、2018年に女子小学生を対象にした同名の軟式野球チーム「酒田ビクトリーガールズ」を設立。卒団生の受け皿として21年に中学生チームを立ち上げた。酒田連盟の川守田義則理事長は「『続けたい』という選手は山形まで通っていた。環境がないため、続けたいのに諦めざるを得ないという子どもたちをなくしたかった」と話す。酒田、鶴岡、遊佐3市町の1―3年17人が酒井健司監督やコーチ陣の指導でめきめきと力を付けている。
これまでは県内各地の選抜メンバーで構成したチームが全国大会に挑んできたが、チームが複数になったため初めて県予選会が行われることになった。今月9日に県総合運動公園野球場(天童市)で行われた代表決定戦で、ビクトリーガールズはスマイルガールズを7対3で下し、全国への切符をつかんだ。酒井監督は「充実した投手陣、堅いバッテリーなど守りのチーム。ここ一番での団結力がチームの特長」と話す。
全国大会は府内5球場で8月17日(木)から7日間にわたって行われる。ビクトリーガールズの1回戦は翌18日(金)で、香川オリーブガールズJHC(香川)と対戦する。主将を務める庄司紅心(れの)選手(15)=鶴岡二中3年=は「勝利に向かい、チームが一丸となって一球一球全力でプレーする。楽しみながらも一試合でも多くしたい」と話した。