2023年(令和5年) 7月27日(木)付紙面より
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熱中症の疑いのある高齢者を保護したとして、酒田警察署(熊坂嘉幸署長)は24日、ともに酒田市在住で庄内ヤクルト販売社員の、高橋美晴さんと柴田千愛(ちさと)さんに感謝状を贈った。
同署によると、2人は今月6日午前9時半ごろ、遊佐町江地で配達中、無人の建設現場の敷地内で道に迷っていた90代男性を見つけた。汗だくで具合が悪い様子だったため縁石に座らせ、持っていた氷とヤクルトで水分補給や体を冷やすなど応急処置を施した。男性が家が分からなくなったと話したことから、110番通報して同署員に引き継いだ。その後、男性は病院へ搬送され、軽い熱中症と診断されたがその日のうちに退院、帰宅したという。
この日の贈呈式は同署で行われ、熊坂署長が「とっさの気転が人命救助につながり、大変ありがたい」と高橋さんと柴田さんにそれぞれ感謝状を手渡した。高橋さんは「熱中症も軽く済んで本当に良かった」、柴田さんは「その後心配していたので、後日ご家族からお礼の言葉をもらって安心した」とそれぞれ話した。