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2023年(令和5年) 7月29日(土)付紙面より

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酒田市長選は無投票になるのか

 任期満了による酒田市長選は、8月20日告示(同27日投開票)まで3週間。立候補を表明したのは、現時点で前副市長・矢口明子氏(56)だけ。無投票は避けたいとの動きも流動的で、無投票になる公算が大きい。仮に無投票になれば同市長選では初めて。結果として市民は選挙戦を通じて酒田の将来像への取り組みを聞くこともなく、新市長に4年間を託さなければならないことになる。

 「経済界や女性から立候補を推す声があった。一緒に酒田の街づくりをしていきたい」とは矢口氏の言葉。前回の市長選で割れた市議会の会派が、今回は矢口氏支援で歩み寄った。政策論争に市民が耳を傾け、選択肢を得る事は政治の在りようとして望ましいことなのだが。

     ◇       ◇

 現職の丸山至市長(69)は、年齢や体調面から新たな4年間の職責を果たすことは難しいとして今期で退任する。矢口氏は後援会設立総会に続いて23日に事務所開きと決起大会を開いた。掲げる政策は(1)若者の仕事創出(2)誰もが主役の市政(3)市民目線の行政―を強調し、特に喫緊の課題として人口が減り続けるスピードを抑える対策に取り組みたいと述べている。

 酒田市では戦後の旧市時代から市を二分する激しい市長選が何度も繰り広げられた。保守対革新共闘、保守分裂選挙もあり、わずか9票差で当選が決まった選挙もある。過去の市長選で無投票当選が一度もなかったのは、「市民に選択肢を与えられない市長選はありえない」として、劣勢を承知で立候補した人もいたからだ。

 人口減少は全国的問題だが、行政の効率化を求めた広域合併は“拡大縮小”を顕在化させた。2005年の平成の合併直後約11万8200人いた酒田市の人口は、今年5月時点で9万6579人へと、約2万1600人も減った。人口減少は酒田市に限ったことではない。しかし、異常とも思えるスピードで人が減る原因がどこにあるのか、その打開策にはどのような手だてがあるのかを探る。今後の酒田市政に課せられた大きなテーマだ。

     ◇       ◇

 酒田市では街の商業核だった旧清水屋デパートが閉じられて中心商店街の活力が低下した。一方、JR酒田駅前の複合施設がオープンしてにぎわいを取り戻し、山居倉庫一帯でも整備が進む。双方の相乗効果で市の活力を生み出し、魅力ある酒田市づくりによって、若者が定着し、Uターン(移住も)につなげていかなければならない。

 決まったわけではないが、酒田市長選は無投票の公算が大きいようだ。その背景には何があるのか。市民の間に「誰がなっても同じ」的な消極姿勢、あるいは選挙や市政への無関心があるのではないだろうか。低迷する酒田の活力を、なんとしても底上げしなければならない。そのために、市民の力こそ大事だと思うのだが。

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2023年(令和5年) 7月29日(土)付紙面より

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全日本バレーボール小学生大会・男女混合の部 若浜スポ少 健闘誓う 自分の役割果たし一致団結 8月7―10日 東京都開催

 第43回全日本バレーボール小学生大会(8月7―10日、東京都)男女混合の部に本県代表として出場する酒田市の若浜バレーボールスポーツ少年団の選手たちが27日、市役所を表敬訪問し、安川智之副市長に健闘を誓った。

 同スポ少は1976年創設。現在は若浜、浜田、亀ケ崎小学校の3―6年生12人(男子4人、女子8人)が週4日ほど、若浜小体育館で練習している。

 全国大会にはこれまで女子チームが3回、混合チームが1回出場。今月1、2日に山形市総合スポーツセンター第一体育館で開かれた県大会(混合の部、出場8チーム)の決勝で「とかみJVC」(山形市)に勝利し優勝。全国大会出場を決めた。

 表敬では、選手11人が武田正祐監督らスタッフと共に市役所を訪問。武田監督がこれまでの経過を報告し、「全国大会では個々のプレーを十分に発揮し、その経験が子どもたちにとって将来の糧となれば」とあいさつ。安川副市長が山下ひかり主将(若浜小6年)と鈴木亜花璃副主将(同)に激励金と市スポーツエンブレムを手渡し、「チームワークを大切に、思い切り楽しんできてください」と激励した。選手たちは「ボールが落ちるまで諦めずに頑張りたい」「自分の役割を果たして、一致団結できるように頑張りたい」など、それぞれ決意。山下主将は「全国大会は初めて出場する。みんなを引っ張り、選手でラリーをつなげられるよう頑張りたい」と話した。

 全国大会混合の部には49チームが出場。リーグ戦上位の8チームが決勝トーナメントに進む。

安川副市長(後列中央)に健闘を誓う若浜バレーボールスポ少の選手たち
安川副市長(後列中央)に健闘を誓う若浜バレーボールスポ少の選手たち



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