2023年(令和5年) 9月6日(水)付紙面より
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酒田市の酒田港や酒田北港、新井田川などをカヤックで巡る「酒田みなとカヤックツーリング」が3日午前に行われ、県内外の愛好者らが水上の小旅行を楽しんだ。
スポーツ活動を通して健康づくりと地域振興を図ろうと、同市のNPO法人・元気王国(佐藤香奈子理事長)が2013年度から毎年この時期に開催している。10回の節目を迎えた今年は、県内外から愛好者27人が参加。酒田港プレジャーボートスポット(PBS)付近から酒田北港、幸福川、新井田川を経てPBSに戻るコース(延長15・7キロ)を航行した。
午前7時ごろに一斉に出発。強い日差しで気温こそ上昇したものの、水面を渡る心地よい風を浴びながら愛好者は約4時間かけ、海と川を介して酒田の中心市街地を一周するコースを満喫した。
20年ほど前にカヤックを始め、3回目の参加という渕向昇さん(73)=岩手県盛岡市=は「もっと暑くなるのではと覚悟していたが、水の上だからか、あまり感じなかった。会話をしながら楽しくこぐことができて良かった」と話した。節目を祝って参加者には記念品が贈られた。
2023年(令和5年) 9月6日(水)付紙面より
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酒田市本港地区のみなとオアシス酒田で3日、「2023みなとオアシスまつり×海のマルシェ」が開かれた。家族連れらが大勢訪れ、厳しい残暑の中、乗船体験、水かけバトルゲーム、港に関するクイズ大会といった多彩なイベントを思い思いに楽しんだ。
「みなとオアシス」は港を核にしたまちづくりの拠点として国土交通省が認定するもので、酒田港東ふ頭を中心に周辺の日和山公園などを含めた「みなとオアシス酒田」は2005年7月、東北地方で初めて認定された。昨年には酒田港東ふ頭交流施設「SAKATANTO」が新たに追加された。
このイベントは、市民が海に親しむ機会を増やそうと、県や市、酒田商工会議所、国土交通省酒田港湾事務所、酒田海上保安部などで組織する「『海の日』記念事業実行委員会」、NPO法人「酒田みなとまちづくり市民会議」などが「がぶり!まるごと酒田港―みなとで味わう、楽しむ、おいしい1日」をテーマに掲げて企画した。
この日は強い日差しにもかかわらず午前10時の開始とともに、大勢の行楽客が訪れた。国交省酒田港湾事務所港湾業務艇「みずほ」、県漁業監視調査船「月峯」による港内クルージング、海の生き物に触れることができるタッチプール、働く船の一般公開、恒例の「ミスポート酒田」の発表といった多彩なイベントを楽しんだ。
また、飛島地区漁業集落のサザエのつぼ焼き、県庄内総合支庁「庄内浜文化伝道師」によるガサエビ唐揚げなど地元海産物を活用した飲食コーナーも立ち並び、一帯は終日にぎわった。
巡視艇「べにばな」をバックに海上保安官の夏服を着用した綱渕瑛太(えいた)君(9)=西荒瀬小3年=は「海は大好き。制服は暑かった」と話した。