2023年(令和5年) 9月7日(木)付紙面より
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任期満了に伴って先月に行われた酒田市長選で無投票で初当選した矢口明子氏(56)=中町三丁目=が6日、市役所に初登庁。幹部職員らの拍手で迎えられ、「全体を見るという視点を忘れずに、役割分担しながら業務を進めてほしい」と職員たちに呼び掛けた。
矢口新市長はこの日午前9時に市役所に登庁し、同10時から隣接する希望ホールで、職員約200人を前にスライドを使って約40分にわたって訓示。今後の酒田の方向性として▽人口減少をできる限り緩やかにする▽女性も、高齢者も、障害のある人も、働きたいと考える全ての市民が働くことができるようにする。アンコンシャスバイアス(無意識の先入観)の除去▽デジタル技術を活用した省人化▽人口が減少しても、安心して暮らせる街の実現―の4つを挙げ、「自然景観、そこからの食の恵み、歴史・文化、多様な電源など酒田ほど資源に恵まれた地域は他にない。これらを生かし、市民が豊かに安心して暮らせる街をつくるという目的達成のため、一緒に仕事をしていくことができたらうれしい」と述べた。
訓示の冒頭、安川智之副市長、鈴木和仁教育長の「続投」という方針を示した。
一市民として応援 丸山前市長が退庁
一方、2期8年にわたって市政のかじ取りを担った丸山至前市長(69)=光ケ丘一丁目=が5日、任期満了を迎えた。退庁時にセレモニーが行われ、大勢の市職員らが見守る中、花束を受け取り、「大過なく務め上げることができたことがうれしく、やり残し感はない」と述べた。
酒田大火翌年の1977年4月に市職員に採用された丸山前市長は、総務部長、副市長など歴任し、2015年に市長就任。「市長としての強みは、市職員出身で一緒に仕事をしてきた仲間が周囲にいたこと。支えていただき感謝。今後は一市民として市政運営を応援していきたい」と述べ、行政職・特別職として46年半の長きにわたって勤務した市役所を後にした。
2023年(令和5年) 9月7日(木)付紙面より
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第20回ジョイフルスローピッチソフトボール全国大会が2、3日、酒田市と庄内町の計8会場で開かれた。男子、女子、混成の各部に合わせて34チームが参加。男子の部は台湾から訪れた台湾益豪が堅い守備と豪打で他チームを圧倒し、優勝した。
ジョイフルソフトは、軟らかめのボールを使い、投手は山なりでピッチング、守備は10人で行い2ストライク後のファールはアウトなどのルールがあり、危険防止のため走者が踏むホームベースを本来のベースの横に設けるなど工夫し、誰もが安全に楽しくプレーできる生涯スポーツ。
大会は日本ジョイフルソフトボール連盟が主催。酒田市光ケ丘野球場や飯森山多目的グラウンド、庄内町八幡公園ソフトボール場などで、男子(59歳以上)17チーム、女子(45歳以上)12チーム、混成(男女各3人以上が常に出場し男子は平均年齢70歳以上など)5チームが変則リーグ戦で、「ジョイフル」の名称通り楽しみながら和気あいあいと対戦した。
台湾からは例年、男子チームが参加し交流を深めている。今年は4戦全勝でトップに立った。地元勢では混成の部で酒田市のジョイフル酒田(混成)が2位、男子の部で同市のジョイフル酒田が4位、女子の部で鶴岡市の鶴岡メロンズが5位に入る健闘を見せた。
各部の成績は次の通り。
◇男子▽1台湾益豪2戸田アンクル(埼玉県)3伊豆シニア球友クラブ“男爵”(静岡県)
◇女子▽1ひばり(東京都)2Beauty Stars(同)3東村山イーグルス(同)
◇混成▽1雫石よしゃれ(岩手県)2ジョイフル酒田(混成)3ジョイフル群馬(群馬県)