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2023年(令和5年) 9月8日(金)付紙面より

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全東北リトルピアニストコース本選会 岡田さん(平田小6年)最優秀賞 2000人参加のコース頂点に

 酒田市の平田小6年の岡田雫さん(12)=酒田市勝保関=が、8月に行われた第32回全東北リトルピアニストコース本選会で最優秀賞を獲得した。庄内からは初めての受賞。

 NPO法人東北青少年音楽コンクール委員会と学校教育応援団が主催。岡田さんは、5月に行われた庄内での予選会を勝ち抜き、中学2年生までが出場できるリトルピアニストコースで山形・庄内代表の一人となり、仙台市で行われた本選に臨んだ。

 本選ではガゼッラの「子どものための11の作品」から「カノン」と「最後のギャロップ」を演奏。前者はゆったりと静か、後者は軽快に激しい作品で、岡田さんは「違う雰囲気の曲の“弾き分け”を意識して演奏した」と出来栄えに手応えを感じたという。本選は小学2年と4年の時に続き3度目の挑戦。「これまでは銀賞で悔しい思いをしたので、とてもうれしい」と、約2000人が参加した同コースの頂点に立った喜びを語った。

 岡田さんがピアノを始めたのは保育園児だった4歳の時。当時小学生だった姉と兄が習っていて、「ピアノの音を聞くのが好きだった」ことから、2人が通う鶴岡市の石黒桃子さんの教室に通うことに。石黒さんは「レッスンでのアドバイスを自分のものにし、次のレッスンまでに説得力のある演奏にもっていけるのが彼女の強み。私と雫さんの曲の解釈がそろった時は私もうれしい」と話す。

 岡田さんは毎日1時間の練習を欠かさず行う。スポーツも得意で、陸上の走り幅跳びでは県代表で東北大会にも出場した。日々の授業では「体育が好き」という活発な面も。

 現在は、11月に行われる本コンクールの入賞者による演奏会で披露するモーツァルトの「トルコ行進曲」を練習している。石黒さんは「有名な曲で弾きやすそうに思えるが、指使いが複雑でかなりの難曲。私も同じ年頃の時に弾きたかったけれど、先生からOKがもらえなかった。でも、雫さんなら大丈夫」とお墨付きを出したという。岡田さんも「同じメロディーでも強弱を変えて演奏できるように頑張る」と、レッスンにも力が入る。

 将来は超絶技巧で知られるリストの「ラ・カンパネラ」を弾けるようになりたいという岡田さん。さらに「桃子先生のようなピアノの先生になりたい」と夢を語っていた。

ピンク色のドレスを着て本選会で演奏する岡田さん=8月2日、岡田さん提供
ピンク色のドレスを着て本選会で演奏する岡田さん=8月2日、岡田さん提供

副賞の全音楽譜出版社賞のトロフィーを持つ岡田さん(左)と指導者の石黒さん
副賞の全音楽譜出版社賞のトロフィーを持つ岡田さん(左)と指導者の石黒さん


2023年(令和5年) 9月8日(金)付紙面より

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庄内レインボーマーチ9日開催へ パレード準備作業大詰め 酒田光陵高有志と虹をかける会合同

 LGBTQ+(性的少数者)への理解促進に向けて、当事者、支援者らが酒田市中心部をパレードする「庄内レインボーマーチ」の開催を9日(土)に控え、主催する酒田光陵高校ビジネス流通科3年有志でつくる「KARAKARA」、庄内地域を拠点に性の多様化に関する啓発活動に取り組む「虹をかける会」(渡部香織、齋藤直美共同代表)による準備作業が大詰めを迎えている。6日午後は渡部代表が同校を訪れ、最終打ち合わせをするとともに、一緒に作業を進めた。

 自らテーマを決め調査研究を行う「課題研究」を活用し昨年11月、同校を今春に卒業した当時の同科3年生は、市内の企業と協力してLGBTQ+カップルに特化した婚礼プランを考案、模擬結婚式・披露宴「レインボーウエディング」を開催し、広く反響を呼び、LGBTQ+カップルに婚姻と同等の関係を認める同市の「パートナーシップ宣誓制度」導入(今年4月)のきっかけにもなった。

 世界で初めて同性婚を認めたニュージーランドの公用語「マオリ語」で「色とりどり」を意味する「KARAKARA」は、先輩の活動を引き継いだ3年有志7人で組織。当事者、支援者らと話し合いを進める中、「差別や偏見をなくすため、まずは知ることが大切」と考え、県内で2カ所目、庄内地域では初となるパレードの開催を虹をかける会と共に企画。今年6月以降、検討を重ねてきた。

 実施前、最後の打ち合わせとなったこの日は、パレード中に流す音楽を選曲したほか、生徒たちと渡部代表がコースや並び順を再確認。さらにレインボーカラーが特徴的な小旗を製作するなどした。

 県公安委員会などの許可、地元企業の協賛を得て実施するパレードは、誰でも無料で参加できる。同市中町一丁目の中央公園に集合し午後1時から開会式。パレードは同2時ごろの出発予定で、酒田港などを経由し市役所まで3キロ弱のコースを歩き、性的少数者、パートナーシップ宣誓制度への理解を訴える。スタートの合図は同市出身のボーカリスト、白崎映美さんが担う。

 渡部代表によると、全国各地でパレードが行われているが、高校生が主体となって実施するケースはかなり珍しく、全国的にも注目されているという。KARAKARA代表の女子生徒(18)は「パートナーシップ宣誓制度の導入を広く周知する必要がある。制度の存在を知ってもらう、きっかけになるようなパレードにしたい」と話した。

渡部代表(左)と共に作業に精を出す生徒たち=6日午後、光陵高
渡部代表(左)と共に作業に精を出す生徒たち=6日午後、光陵高



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