2023年(令和5年) 9月30日(土)付紙面より
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酒田市は28日、市表彰条例に基づく功労表彰を県建設業協会酒田支部長など歴任した高橋幸雄氏(76)=下安町、前酒田商工会議所会頭の弦巻伸氏(76)=東大町三丁目、前市自治会連合会連絡協議会長の阿部建治氏(76)=南新町一丁目、地域医療連携推進法人・日本海ヘルスケアネット理事の矢島恭一氏(76)=本楯、前市社会福祉協議会長の阿部直善氏(72)=北新町二丁目、同市山谷出身の彫刻家、石黒光二氏(71)=埼玉県所沢市在住=の6個人に贈ると発表した。表彰式は11月2日(木)午前10時から同市のベルナール酒田で行われる。
広く公共の福祉、市勢の発展に尽くして功労が顕著で市民の模範となる人を表彰する制度。
産業振興功労の高橋氏は2000年に県建設業協会酒田支部長に就任し、経営の合理化、技術力の研さんに関する指導に従事するなど豊富な知識と経験を生かし、地域の建設業界を長年にわたってけん引。16年11月から昨年3月までは酒田商工会議所副会頭。
同じく産業振興功労の弦巻氏は2016年11月に酒田商工会議所会頭に就任し、新産業会館建設など長年にわたって商議所運営に尽力。酒田交流おもてなし市民会議の発足に携わるなど、交流人口の拡大や地域産業の振興、共生社会の推進にも尽くした。
住民自治功労の阿部建治氏は2017年、市自治会連合会長と市自治会連合会連絡協議会長に就任、豊富な知識と強い責任感で地域住民のため力を尽くした。地域コミュニティ組織と市の協働によるまちづくりを推進するために先導的な役割を果たした。
矢島氏は保健・衛生功労。地域に根差した福祉と医療の向上のため先導的な役割を果たし、地域包括ケアシステムの実現に向けて在宅訪問診療の充実を図るとともに、医療従事者への指導など意欲的に取り組んでいる。酒田地区医師会十全堂副会長なども歴任。
阿部直善氏は社会福祉功労。2013年に市社会福祉協議会長に就任し以来、住民主体の支え合い活動を実践するなど地域福祉のリーダーとして尽力。18年には市社会福祉法人連絡会議を発足し、法人相互の連携と協働を目指す土壌作りに取り組んだ。
石黒氏は文化・芸術振興功労。多摩美術大在学中に同市出身の彫刻家、故高橋剛氏に師事し、これまでに日彫展西望賞、日展内閣総理大臣賞など受賞した。平田地域を中心に設置されているブロンズ作品の数々は自然や人々の暮らしに溶け込み、市民に親しまれている。
2023年(令和5年) 9月30日(土)付紙面より
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酒田市は28日、市が制定する本年度の「新田産業奨励賞」を東洋開発(本町一丁目、櫛引柳一代表取締役社長)、原田瓦工業(広栄町一丁目、原田誠代表取締役)、JA庄内みどりケイトウ専門部(佐藤広幸専門部長)の2社1団体に贈呈すると発表した。授賞式は11月6日(月)午前11時から同市のガーデンパレスみずほで行われる。
平田牧場グループ会長の新田嘉一氏(89)=楢橋=による多額の寄付をもとに基金を造成して1990年に創設、先進的な取り組みで地域産業の振興に貢献し、他の模範となる市内の企業・団体・個人を顕彰。新市誕生後の2006年、旧平田町で行われていた同様の制度を合わせ一本化した。
東洋開発は1994年の創業。同市を中心とした不動産業の他、保険のプロフェッショナルとして幅広い角度から顧客のサポートを行っている。女性活躍の環境整備に努め、誰もが働きやすい職場づくりの積極的な推進で、さまざまな制度認定を受けている。
原田瓦工業は1894年に創業し、屋根葺き・修繕工事業を営んでいる。使用済み瓦の多くが埋め立て処分となっている現状を改善し、廃棄物を再び収益を生む素材として再生させる新たな事業に成功。さらに素材の新たな活用方法を模索している。
ケイトウ専門部は2014年の設立。仏花としての用途がメインだったケイトウを、生け花やフラワーアレンジメントなど商材としての需要が得られるようにハウス栽培の特色を生かして色鮮やかで高品質な規格を構築。オリジナル品種の開発にも取り組む。