2023年(令和5年) 10月22日(日)付紙面より
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鶴岡市芸術文化協会に所属する華道5流派による「第60回各流合同いけばな展」が21日から、鶴岡アートフォーラムで始まり、季節の花々の芸術が会場を彩っている。
第67回鶴岡市芸術祭、令和5年県民芸術祭参加。池坊、古流松應会、小原流、華道栖草流、草月流の教授者や生徒など133人が出品。各流派の流儀にのっとった伝統的な生け方の作品や異素材を組み合わせたオブジェなど約120点が飾られた。
当番流の池坊酒田支部鶴岡地区代表の冨樫秀月さんは「猛暑のため、花展はもちろん日々のお稽古でも花材の調達に苦労した年だったが、それぞれが工夫して出品した。流派の特徴を楽しみながら鑑賞してほしい」と話していた。
訪れた人たちは気に入った作品を写真に収めたり、珍しい花材の名前を確認しながらじっくりと見入っていた。
展示は22日までで、開場は午前10時から、最終入場は午後5時。
酒田市華道会(土田紫蘭会長)の合同いけばな展が21日、同市の出羽遊心館で開幕、加盟流派の門下生らによる作品の数々が来館者を楽しませている。
市華道会は池坊、小原流、草月流、古流松應会の4流派が加盟し、毎年この時期に市民芸術祭参加事業として合同で「いけばな展」を行っている。今年は古流松應会を除く3流派の門下生ら51人が季節の花材を用いて計約60点を出品した。
組んだ竹に季節の花々を華やかに配置したもの、ハロウィーンの飾り「ジャック・オー・ランタン」に色とりどりの花を生けたユニークなものなど流派の特徴を生かした作品が並び、来館者は純和風の建物とマッチした作品に見入っていた。
同会は「基本は基本として、より現代にマッチした作品が並んだ。各流派の特徴ある作品を楽しんでもらえたら」と話した。展示は22日午後5時ごろまで。