2023年(令和5年) 11月15日(水)付紙面より
ツイート
高校生が乳幼児とその親と共に交流し、育児について理解を深める「高校生乳幼児ふれあい体験」が13日、酒田市の酒田光陵高校(藤田雅彦校長、生徒754人)で行われ、1年生69人が乳幼児を抱っこするなど交流した。
将来親になる高校生の次世代育成と、現在育児中の市民との地域交流などを目的に、市が2011年から毎年行っている。同校では家庭基礎の授業の一環として実施した。
この日は2カ月―2歳11カ月児とその親14組が同校を訪問。生徒たちは10班に分かれ、現在子育て中のお母さん、お父さんに育児で大変なことや気を付けていることなどを質問。「何をするにも子どもが優先で、自分のトイレすら身動きが取れない時が大変」「子どもが不安にならないような声掛けや、個性を尊重するように意識している」、楽しいことややりがいは「子どもの笑顔が見れた時や成長を感じた時が何よりもうれしい」など、生徒たちは真剣なまなざしで話を聞いていた。
その後、子どもたちとの交流では、生徒たちが赤ちゃんを抱っこしたり、一緒にボール遊びやお絵描きをするなど、あどけないしぐさの子どもたちに終始笑顔で接していた。
赤ちゃんを抱っこした池田美結(みゆ)さん(15)は「抱っこすると想像以上に軽くて温かく、何よりかわいかった。育児中は常に自分のことが後回しになるのが大変だと思った。貴重な体験になった」、2歳の子と遊んだ石川悠大さん(16)は「かわいいと感じた半面、分からないこともあって緊張した。物事の興味など、日々子どもの成長を感じられるのはすごいと思った。将来のいい経験になった」とそれぞれ話した。