2023年(令和5年) 11月16日(木)付紙面より
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酒田市の新堀小学校(齋藤雄一校長)の3年生8人が14日、同市の伝統工芸「酒田凧(だこ)」作りに挑戦。外部講師の指導で児童たちは、酒田凧特有の絵柄「亀」が描かれたオリジナル品を完成させた。今月20日(月)には校内でたこ揚げ大会が行われる。
その歴史が江戸時代末期までさかのぼるとされる酒田凧を後世に引き継ぐことを目的に、長く続く同校の伝統行事の一つ。この日は同校に隣接する新堀コミュニティ防災センターで行われ、講師に酒田凧保存会顧問の松田正美さん(93)=同市東栄町=ら会員を招き、児童たちは新堀地区高齢者健康教室「はつらつ学級」に通うお年寄りと2人一組になって作業した。
事前に色付けを終えており、作業は竹ひごの取り付けが中心。松田さんらから「のりは付け過ぎないで」「竹ひごを付けるときは等間隔に」「見栄え良く」など指導を受け、1時間半ほどで完成させた。
進藤芽依子さん(9)は「難しかったが、できて良かった。20日は空高く舞ってほしい」と。一緒に作業した祖母・静子さん(80)は「孫と一緒の作業は楽しい。失敗した部分もあったが、まずは良かった。大会当日は晴れてほしい」と話した。松田さんは「このような機会を通し、歴史ある酒田凧について理解を深めてもらえたら」と語った。