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2023年(令和5年) 11月21日(火)付紙面より

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中島潔さん50周年作品展始まる 酒田市美術館 代表作「童画」や新作「酒田舞娘」

 郷愁を誘う子どもたちを描いた「童画」で知られる画家・中島潔さん(80)の画業50周年を記念した企画展「一瞬間の煌(きらめき)」が酒田市美術館で開かれ、代表的な「童画」や、特別に描き下ろした新作「酒田舞娘(まいこ)」などの作品が来館者の目を楽しませている。

 画業50周年を記念した巡回展の3会場目で、同館での中島さんの個展は20年ぶり。中島さんは1943年生まれ。翌年に両親の故郷である佐賀県に渡り、高校卒業までを過ごした。上京後、独学で絵の勉強を続け、82年にNHK「みんなのうた」でイメージ画を担当したことをきっかけに全国的に反響を呼び、現在も精力的な作品制作活動を行っている。今回は代表作である「花童」「少女の雪」などの「童画」のほか、近年新たなテーマとして取り組んでいる、伝統文化や芸能の世界で力強く生きる女性たちを描いた「鷹匠」「ねぶた師」といった「女性画」など約90点を紹介している。

 18日に行われた関連イベントでは、展示ホールで酒田舞娘が「庄内おばこ」や「酒田甚句」などを披露し花を添えた。酒田舞娘の舞踊を初めて生で鑑賞したという中島さんは「見れるのをとても楽しみにしていた。舞の中に酒田の文化や人々の生活、歴史が垣間見えた」とあいさつ。「『酒田舞娘』は描くのに2カ月と少しかかり、日本髪を描くのが初めてで不安だったが、思い切って描き出した。酒田舞娘さんをはじめ酒田は女性の魅力を強く感じる。令和の時代を前向きに生きる女性の強さや美しさをゆっくり見てもらえたら」と話した。その後、会場で中島さんのサイン会が行われた。展示は来年1月21日(日)まで。

「童画」で知られる中島潔さんの企画展
「童画」で知られる中島潔さんの企画展

開催イベントに花を添えた酒田舞娘。中島さんは前列左から3人目
開催イベントに花を添えた酒田舞娘。中島さんは前列左から3人目


2023年(令和5年) 11月21日(火)付紙面より

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第64回酒田・鶴岡対抗棋戦 鶴岡チームが連覇果たす 伝統の大会3戦全勝 通算鶴岡の28勝36敗 本社主催

 荘内日報社主催の「第64回酒田・鶴岡対抗棋戦」が19日、酒田市浜田一丁目の清亀園で開かれ、鶴岡チームが3戦全勝で昨年に続き勝利した。通算成績は鶴岡の28勝36敗。

 庄内地方の将棋愛好者のレベル向上と交流を目的に1959年から毎年11月、日本将棋連盟酒田荘内支部(佐々木清支部長)と同鶴岡支部(上野伸一支部長)が主管し、両支部対抗で実施している伝統の大会。

 今年は、段位別に先鋒戦、中堅戦、大将戦に各支部から選ばれた計6人が出場。午後1時20分に3局が同時スタートし、1人持ち時間60分のルールで熱戦を繰り広げた。

 先鋒戦は、先手・五十嵐来希(らいき)8級(12)=鶴岡市青柳町、朝暘四小6年=と、後手・森永雄仁(ゆに)1級(15)=酒田市光ケ丘五丁目、酒田一中3年=の対局。五十嵐さんは居飛車、森永さんは振り飛車の戦型。五十嵐さんが序盤から優勢に指し続け、時折迷走する場面もあったが、127手で勝負を決めた。

 中堅戦は、先手・佐藤孝樹二段格(48)=庄内町余目、会社員=と安在康平二段(17)=鶴岡市砂田町、鶴岡高専2年=の対戦。佐藤さんの居飛車に、安在さんは四間飛車の形。安在さんの攻めに佐藤さんは壁銀となる場面もあり、終盤は受ける一方に。安在さんは安定した展開で88手で勝利した。

 大将戦は、先手・澁谷和宣四段(51)=鶴岡市日和田町、公務員=と、後手・渡邊圭祐四段(50)=酒田市亀ケ崎五丁目、会社員=の対戦。澁谷さんが陽動振り飛車で展開するも、渡邊さんがうまく対応。互いに長考を挟む流れとなったが、82手目で渡邊さんにミスが出て、澁谷さんが逆転し、95手で勝利した。

 対局後、橋本政之社長が鶴岡チームに賞状と副賞、酒田チームに副賞をそれぞれ贈った。熱戦の様子は後日、本紙に紹介する。

勝利した鶴岡チーム。左から五十嵐さん、澁谷さん、安在さん
勝利した鶴岡チーム。左から五十嵐さん、澁谷さん、安在さん

熱戦を繰り広げた酒田・鶴岡対抗棋戦
熱戦を繰り広げた酒田・鶴岡対抗棋戦



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