2023年(令和5年) 12月12日(火)付紙面より
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バレーボール全日本代表として活躍した益子直美さんが提唱する「怒ってはいけない大会」に賛同し、酒田地区小学生バレーボール連盟(佐藤重昭会長)が主催した「第3回サンコーカップ酒田地区U―10バレーボール大会」が9日、酒田市八幡体育館で開かれ、13チームが出場。バレー競技に長く携わり、県バレー協会顧問、県ソフトバレー連盟会長など務め、大会を創設した佐藤三幸さん(同市錦町二丁目、愛称・サンコーさん)が寄贈した優勝杯を目指して懸命にボールを追い掛けた。
バレー人口の裾野拡大を図るため、10歳以下の子どもたちに試合をする機会を提供することで、その楽しさを味わってもらい、責任感・向上心を高めてもらおうと、益子さんの応援を受けて2021年にスタートした大会。「オランダせんべい」の酒田米菓(同市両羽町、佐藤栄司社長)が特別協賛している。
プレー内容に関して監督をはじめ指導者、保護者ら大人が怒ってはいけないこと、ベンチ入りメンバーは全員が出場すること、サーブは一人連続5点までなどが大会の主な特徴。この日は園児・児童で組織した酒田、遊佐両市町の13チームがトーナメントに臨み、声を掛け合いながら絶妙なチームワークでボールを拾い、トス、スパイクへとつないでいた。
サンコーさんは「出場チームが増えた上、小学生だけでなく、年長児のエントリーも多くなってうれしい限り。この年代は何よりバレーをする楽しみを味わってもらうことが大事」と話した。