2024年(令和6年) 1月9日(火)付紙面より
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昨年10月に初めて開催された「日本ご当地ラーメン総選挙」で、初代王者に輝いた「酒田のラーメン」をさらにPRしようと、酒田市と酒田商工会議所、酒田のラーメンを考える会(齋藤直会長)は優勝が決まった10月9日を「酒田のラーメンの日」と制定した。同日前後1週間ずつを「酒田のラーメンウイーク」とし今後、具体的なイベント内容を検討するが、総選挙出品ラーメンの提供など行う方針。
酒田のラーメンは、1926(大正15)年に中国人が伝えた「支那そば」が起こりとされ、煮干しやコンブ、トビウオの焼き干しなどでだしを取った、あっさりとしながらもこくのあるしょうゆ味が特長。スープとよくなじんで伸びにくい自家製麺、具材として添えられる極薄のワンタンも要素になっている。
昨年6月中旬から約1カ月間にわたって行われたウェブ予選東北ブロックでは、日本三大ラーメンの一つとされる喜多方ラーメン(福島県)を抑えて1位で通過。東京・大久保公園で同10月5―9日に本選が行われた。実食した来場者による投票、会員制交流サイトの拡散数、日本ラーメン協会による抜き打ち現場チェックなど総合的に評価。その結果、他を圧倒する10440ポイントを獲得し、「酒田のラーメン」が日本一に輝いた。
この快挙を受け先月中旬、考える会の会員店主らが同市のガーデンパレスみずほで関係者を集め、「感謝する会」を開催。矢口市長と加藤聡酒田商工会議所会頭、齋藤会長が急きょ、「優勝が決まった10月9日を『酒田のラーメンの日』と制定する」と宣言。同日前後の1週間を「酒田のラーメンウイーク」とすることも合わせて決めた。
5日に行われた定例会見で、矢口市長は「『ラーメン県そば王国』の商標登録を申請した県、『ラーメンの日』を定めた山形市とも連携し、県を挙げてラーメンをPRできたら。特別メニューの提供などで観光誘客を図っていく」と話した。
佐々木好信地域創生部長によると、第2回総選挙に関してレギュレーションの発表はこれからだが、実行委から既に「ディフェンディングチャンピオン」としての出店依頼が来ているという。「ラーメンの日、ラーメンウイークともどのような形で行うか、これから具体的に検討していきたい」(佐々木部長)という。
2024年(令和6年) 1月9日(火)付紙面より
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石川県などを襲った能登半島地震を受け、建築材料卸売業の仮設機材工業(酒田市こがね町一丁目、西村修代表取締役)は、被災地で不足しているブルーシート1000枚を寄贈することにし6日、支援物資の取りまとめを行っている同市の酒田青年会議所(酒田JC、阿部祝允理事長)に託した。
酒田JCは今月3日に災害対策本部を立ち上げ、5日から団体や市民に義援金や支援物資などの協力を呼び掛けている。同社は呼び掛けにいち早く賛同し、ブルーシート寄贈を決めた。
この日は雨が降る中、同社員がフォークリフトを使ってトラックにブルーシートを積み込んだ。社員らは「被災地のために自分たちができることを考え、支援を決めた。少しでも被災者の助けになれば」と。阿部理事長は「協力依頼にいち早く応え、大きな支援をくれたことに感謝したい」と話した。
酒田JCによると、このほかにも簡易トイレや粉ミルクといった支援物資が集まっているという。8日までに集まった物資は、取りまとめている泉青年会議所(仙台市、泉JC)に第1弾として送り、被災地に届けられる。
阿部理事長は「被災した皆さんが日常の生活を送ることができる日が来るまで支援は必要と思う。できる範囲の中で協力をお願いしたい」と話し、酒田市緑町のJC会館で義援金・支援物資の受け付けを行っている。募金箱を設置しているほか、衣類や毛布を除く支援物資の持ち込みは平日午前10時―午後2時に窓口まで。問い合わせは酒田JC=電090(5188)8964=へ。
一方、日本青年会議所東北地区山形ブロック協議会は7日、県内15の各青年会議所と協力して集めたカップ麺やレトルトカレーなどの非常食のほか、紙おむつ、飲料水などの支援物資を泉JCに送った。
酒田、鶴岡商議所 青年部も活動
酒田、鶴岡の両商工会議所青年部は5日、日本商工会議所青年部が立ち上げた対策本部からの呼び掛けに応じて、能登半島地震被災地へ向け支援物資を送った。このうち鶴岡商議所青年部は飲料水15ケース、カップ麺5ケース、缶詰6ケースを乗用車に積み、尾川勝洋会長らが中継地点の新潟県上越市に運んだ。