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2024年(令和6年) 3月12日(火)付紙面より

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若手役者が身を清め 黒森歌舞伎「神撰の儀」

 酒田市黒森地区に江戸中期から伝わる農民芸能「黒森歌舞伎」(県指定無形民俗文化財)で、来年2月に行われる正月公演の演目を決める「太夫振舞(たゆうふるまい)」が10日、黒森日枝神社で行われた。若手役者による「神撰(しんせん)の儀」で、来年の演目は「近江源氏先陣館(おうみげんじせんじんやかた)」に決まった。

 太夫振舞は、芝居奉納を受けた神社が役者らを招き開く宴(うたげ)。これに先立ち、水ごりで身を清めた若者がご神体に代わって翌年の演目を選び出すのが「神撰の儀」で、神事的芸能の要素を残す黒森歌舞伎独特の儀式として伝わる。

 今年の神撰者は、昨年3月に一座「妻堂連中」(五十嵐良弥座長)に入り、今年の正月公演にも出演した若生琉介(りゅうすけ)さん(16)=庄内農業高校1年。若生さんは下ばき姿で社殿を出て境内の井戸で水ごり。手おけで7杯半の冷水を浴びて身を清め、再び神前に正座。竹の棒に付けたこよりで、一升ますの米の上に置かれた演目候補のくじ3本から1本を引き寄せた。

 若生さんは「歴史ある行事に参加でき良かった。寒かったが、成長できたと思う」と話した。来年の演目「近江源氏先陣館」は2008年以来、17年ぶりの上演。「大坂冬の陣」をモチーフに豊臣家滅亡の悲劇を鎌倉時代に置き換えて描く。五十嵐座長は「黒森ならではの演出も考えており、ぜひ多くの人から足を運んでもらいたい」と話した。

水ごりで身を清める若生さん
水ごりで身を清める若生さん


2024年(令和6年) 3月12日(火)付紙面より

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憧れの職業 魅力披露 庄内空港初の合同企業説明会 グランドスタッフへ理解深める

 空港内で働く、いわゆるグランドスタッフの仕事に関する理解を深める「庄内空港合同企業説明会」が9日、酒田市の庄内空港で開かれ、広く県内一円の高校生から一般まで計11人が参加。搭乗手続きや手荷物受付、機内清掃といった業務を担うグランドハンドリング、機内に持ち込む手荷物をチェックする保安検査の様子を見学して回った。

 庄内空港における航空機運航に必要不可欠な人材の確保に向け、県とANA庄内空港所、庄内空港ビルなどで組織する「庄内空港ワーキンググループ」が初めて企画。県総合交通政策課によると、これまで山形空港での実施はなく、県内初の試みという。この日は10―50代の男女が参加。いずれもグループ構成メンバーで、グランドハンドリングに携わる庄交コーポレーション、保安検査を手掛けるセノン東北支社の担当者が空港内を巡りながら業務をそれぞれ説明した。

 貨物上屋、手荷物仕分け場、滑走路、バックヤードなど普段は立ち入れない箇所に参加者は興味津々。担当者が「定時運航に向けてチームで作業しなくてはいけない」「限られた人員が柔軟に動き、それぞれ対応に当たっている」などと説明、参加者はメモを取りながら聞き入っていた。

 参加者の一人、新庄市内の高校に通う同市の女子生徒(17)=2年=は「研修旅行で昨年、台湾に行く際にグランドスタッフに助けてもらったこともあり、魅力ある仕事と思った。憧れの職業。これからも将来に向けた選択肢を広げていきたい」と話した。業務見学に続き両事業者による業務概要の説明も行われた。

担当者の説明に聞き入る参加者たち=貨物上屋
担当者の説明に聞き入る参加者たち=貨物上屋



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