2024年(令和6年) 4月7日(日)付紙面より
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2022年度から2カ年にわたって酒田市が飯森山公園内で進めてきた体育施設「INPEX(インペックス)酒田アリーナ(国体記念体育館)」の大規模改修工事が完了し5日、現地でオープン記念セレモニーが行われた。チアダンスや一輪車の演舞、バレーボール・Vリーグ女子1部のプレステージ・インターナショナルアランマーレと東北公益文科大女子バレー部による練習試合でリニューアルオープンを祝った。
メインアリーナ(広さ約2420平方メートル、収容人員1040人)、サブアリーナ(同約880平方メートル、同200人)で構成する同施設は1991年に竣工(しゅんこう)、翌92年に本県で開催された第47回国民体育大会「べにばな国体」ではバレーボール競技の会場となった。バレーボール・Vリーグ女子1部のプレステージ・インターナショナルアランマーレは2015年の旗揚げからホームアリーナとして活用してきた。
築30年余が経過したこともあって老朽化が目立ち市は22年10月、大規模改修工事に着手。翌23年3月までに屋根・外壁工事を終了し、同4月からは約1年にわたって全面休館し内部工事に取り掛かった。両アリーナとも高い安全性と競技性を兼ね備えて「膝など体への負担が軽減される」(市スポーツ振興課)とされる床材「タラフレックス」を使用。空調、スピーカーをはじめとした音響などの設備を全面更新し、さらにメインアリーナ2階観客席に給水場を新設するなどした。同課によると、収容人員に変更はない。総事業費は20億9702万円。
市は今年1月まで約1カ月にわたり、同アリーナをはじめ市内17施設のネーミングライツ(命名権)を販売。総合エネルギー開発大手、INPEX(インペックス、東京都、上田隆之社長)が同アリーナの命名権者となり今月1日、施設名がINPEX酒田アリーナとなった。
メインアリーナで行われたセレモニーでは、市や市スポーツ協会、施工業者などから関係者計約70人が出席。矢口明子市長、齋藤隆市スポ協会長らがあいさつしたほか、いずれも同市の酒田南高チアダンス部、チアダンスチーム「ZIPPY Cheer Dance Crew」、一輪車グループ「酒田ユニサイクル『ケセラ』」が華やかな舞を披露。アランマーレと公益大が1セットマッチを繰り広げた。
セレモニーに先立ち、来季から始まる国内トップリーグ「SVリーグ」への参戦を予定しているアランマーレの西尾博樹ゼネラルマネージャーが会見し、「市と話をし、これまで通りこの体育館で練習をする。アランマーレは酒田で生まれ育ったチームで、試合をここでやるのも当然と思っている」と話した。