文字サイズ変更



  • プリント用表示
  • 通常画面表示

荘内日報ニュース


日付の新しい記事へページを移動する日付の古い記事へ
  • ニューストップ
  • 最新記事
  • 戻る

2024年(令和6年) 7月2日(火)付紙面より

ツイート

「共に生きる」 書家・金澤さん母子 記念講演と“揮毫” 酒田市倫理法人会設立20周年

 今年で設立20周年を迎えた酒田市倫理法人会(齋藤直会長)の節目を記念した講演会が29日、同市の希望ホールで開かれ、ダウン症の書家・金澤翔子さん、母で同じく書家の金澤泰子さんが「共に生きる」をテーマに講話したほか、書の揮毫(揮毫)を行い、来館した市民らを楽しませた。

 倫理法人会は、民間の社会教育団体である一般社団法人・倫理研究所(東京都、丸山敏秋理事長)の法人会員組織で、あいさつや整理整頓の励行など日常の基本的な実践の積み重ねによる健全な企業経営、社会づくりを推進している。酒田会は2004年6月に設立し、同市のさかたセントラルホテルで毎週水曜午前6時からモーニングセミナーを開催しているほか、清掃奉仕活動などにも積極的に取り組んでいる。

 東京都出身の翔子さんは5歳の時、泰子さんに師事し書を始め、独特の感性と筆遣いで国内外で個展を開くほどの腕前に。2011年の東日本大震災発生後に発表した代表作「共に生きる」を合言葉に、泰子さんと被災地・障害者支援など共生社会実現に向けた活動を展開、東京五輪公式アートポスターも手掛け話題になった。作品に「祈」(ローマ教皇庁蔵)、「以和為貴」(法隆寺蔵)などがある。

 この日は大勢の市民らが聴講に訪れ最初、翔子さんによる揮毫。会場名に合わせて「希望光(きぼうのひかり)」の書が完成すると、大きな拍手が送られた。引き続き泰子さんが翔子さんと共に生きてきたこれまでの歩みを中心に講話、翔子さんについて「IQが低い分、違う感性、感受性が大きく育った。純粋な魂を持っている」と。そして「世間体、将来への不安など生まれた時は死を考えるほどだった。ただ苦しんでいるのは私だけで、翔子は楽しそう。苦しければ苦しいほど、闇が深ければ深いほど、蓄えている光は大きいはず。一生懸命生きてこそ、大きな光に出合えると考えるようになった」と続け、過去、将来ではなく、今に集中し生きることの大切さを説いた。

 翔子さんは6月12日生まれ。齋藤会長が花束を手渡し、参加者が「ハッピーバースデートゥユー」を合唱すると、涙を浮かべ「ありがとうございます」と応じていた。

「希望光」と揮毫する金澤翔子さん(左)。右は母の泰子さん
「希望光」と揮毫する金澤翔子さん(左)。右は母の泰子さん



日付の新しい記事へページを移動する日付の古い記事へ

記事の検索

■ 発行月による検索
年  月 

※年・月を指定し移動ボタンをクリックしてください。
※2005年4月分より検索可能です。

 
■ キーワードによる検索
   

※お探しのキーワードを入力し「検索」ボタンをクリックしてください。
※複数のキーワードを指定する場合は半角スペースを空けてください。

  • ニューストップ
  • 最新記事
  • 戻る
ページの先頭へ

Loading news. please wait...

株式会社 荘内日報社   本社:〒997-0035 山形県鶴岡市馬場町8-29  (私書箱専用〒997-8691) TEL 0235-22-1480
System construction by S-Field