2024年(令和6年) 8月28日(水)付紙面より
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子どもへの支援団体で活動する若者世代が一堂に集まり、「こどもまんなか社会とウェルビーイング(心身の幸福)」について考察する、こども家庭庁が主催した「ユースのアクションサミット」が22日、東京・霞が関の同庁「こどもまんなかひろば」で開かれ、酒田市の東北公益文科大学(神田直弥学長)の学生団体「Liga食品ロス削減チーム」のメンバーも参加。自ら取り組んでいる地元児童への食育出前講座、子ども食堂などを紹介し、「子どもから大人へ、食品ロス削減の輪を広げたい」と発表した。
サミットは、全ての子どもが幸せに生活できる「こどもまんなか社会」の実現に向けて同庁が初めて企画。同チームを含め子どもの居場所づくりや学習支援を行っている全国各地の6団体が参加した。
「Love in good action」の頭文字を取り命名したLigaの食品ロス削減チームは2019年に設立、現在は学生38人が所属している。設立当初からコロナ禍で収入が減少するなどし生活に困窮する人たちを支援しようと、賞味期限間近の食品を集める「フードドライブ」、集まった食品を学生・困窮世帯に提供する「フードパントリー」といった事業を学内外で実施している。
この日はいずれも2年でチームリーダーの高木七美さん(20)と、進藤あさひさん(19)が登壇し、両事業のほか、幼児施設・小学校に出向いて実施している食育講座、庄内地域で開催している子ども食堂を紹介。「食品ロス削減の輪を広げたい。庄内地域から食品ロスをなくすという目標に向け、一人一人ができることから始めてもらえたら」と話した。
子ども政策を担う加藤鮎子内閣府特命担当大臣(衆院山形3区)は各団体の発表を聴講し、「皆さんの活動が多くの人を笑顔にすると信じている」とたたえた。