2017年(平成29年) 5月19日(金)付紙面より
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酒田市の酒田報恩会(菊池倫紀会長)が運営する酒田報恩会・若浜両保育園の年長児が17日、同市黒森のほ場でサツマイモの苗の植え付けを体験。クロマツ林を縫うように強い日が差し込む中、収穫の秋を楽しみに園児たちは丁寧に植えた。
園児たちから自然の恵みや命の大切さ、農作物を作る人たちへの感謝の気持ちを養ってもらおうと両保育園では毎年、JAそでうら(同市坂野辺新田、五十嵐良弥代表理事組合長)の協力でサツマイモ栽培に挑戦している。
この日は両保育園の年長児計21人、須田礼子酒田報恩会・山口昇子若浜両園長はじめ教職員、保護者が参加。同JA元組合長の星川功さん(69)=同市黒森=のほ場約5アールに、いずれも甘味が強い人気品種のシルクスイート、金時の苗計1200本を植えた。
星川さんから「穴に入れた苗はげんこつで強く押し付けて」「押し付けないとせっかくの水が別の所にいってしまいます」などと指導を受けた園児たちは、教職員や保護者と共に植え付け。硬い畝に苦労しながらもマルチシートに空けられた穴に苗を入れ、周囲の砂を掛けていた。
酒田報恩会保育園の小峯凛ちゃん(5)は「サツマイモは大好き。収穫するのが楽しみ。焼き芋にして皮をむいて食べたい」と話した。サツマイモは10月中旬以降に収穫。園に持ち帰り、給食やおやつとして味わう予定という。