2023年(令和5年) 10月12日(木)付紙面より
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庄内町の南口集落に伝わる大釜を使った芋煮会が8日、南口公民館前広場で開かれ、住民たちが熱々の芋煮を味わいながら交流を深めた。
同集落では、10年前に皇大神社の社殿の屋根を改築した際、床下からかつて住民がみそ造りに使った鉄製の大釜(幅約1メートル、深さ約60センチ)が見つかった。以来、南口部落会(大井雄一会長)らが中心となって、毎年この時期に大釜を使った芋煮会を催している。今年で10回目。
この日は付近住民ら約40人が参加。午前9時から準備を進め、子どもたちが集落の畑に植えた里芋などの材料をふんだんに使った庄内風のみそ仕立ての芋煮を大釜で約150食分仕上げた。地区住民らは、湯気の上がる熱々の芋煮と新米のおにぎりを味わいながら、お代わりをしたり、子どもや孫の話をしたりと思い思いに楽しんでいた。大井会長は「この催しは住民の集いの場となっており、今後も続けていきたい」と話していた。